第18話 クラン親睦会
遅くなりました。
土曜日の夜、俺はクランの親睦会に参加するため、冒険者ギルド前の広場に向かう。直前までログアウトしていたため、約束の時間ギリギリだ。
「こんばんは、遅くなってすみません」
「おう、時間ピッタリだ」
「待ってたわよ」
「こんばんは、マーサルさん」
レオ、エリー、カオリさんの三人のクランメンバーは既に集合しているようだった。俺達は挨拶を交わし合った。
「これからクラン初の親睦会をやるわけだが……ここはMMOらしくパーティで狩りに行って親睦を深めるとしようぜ!」
「そうですね。レオさんとカオリさんと私がレベル20で、マーサルさんが10ですね。レベルシンクして狩りに行きましょう」
「それがいいわね」
「みんなレベル20なんだ。俺も頑張って上げたんだけどなぁ……」
今の俺のステータスはこんな感じになっている。
【ステータス】
名前:マーサル
種族:人族Lv10…経験値757/2200
HP:620/620 MP:95/95
STR:27 VIT:31 DEX:39 AGR:16 INT:19 MND:19
ステータスポイント:0
【スキル】
剣術Lv3…熟練度0/1500
武器鍛冶Lv3…熟練度0/1500
鉱物採取Lv3…熟練度0/1500
スキルポイント:8
【装備】
右手:レッドブロンズソード★3
DMG+15,STR+5,斬,装備条件:Lv10以上
頭 :ブロンズヘルム★2
VIT+2,AGR-1,DEF+9,MDE+6,装備条件:Lv5以上
胴 :ブロンズアーマー★2
VIT+2,AGR-1,DEF+15,MDE+12,装備条件:Lv5以上
手 :ブロンズミトン★2
VIT+2,AGR-1,DEF+6,MDE+4,装備条件:Lv5以上
脚 :ブロンズクウィス★2
VIT+2,AGR-1,DEF+12,MDE+9,装備条件:Lv5以上
足 :ブロンズグリーブ★2
VIT+2,AGR-1,DEF+6,MDE+4,装備条件:Lv5以上
【攻撃力・防御力】
ATK:393 DEF:110 MAT:22 MDE:73
人族レベルは10にまで上昇した。
昨日までの生産と採掘活動でレベル7まで上がり、今日は討伐クエストを受けまくってクリアしたことにより、レベル10まで上げることができた。
ステータスポイントは、思い切って全部DEXに割り振った。
生産と採取ばかりしてた俺にはこれが一番いいように思えたんだ。
今のところは後悔はしていない。
スキルは剣術、武器鍛冶、鉱物採取をレベル3まで上げた。
スキルポイントの消費はこんな感じだ。
剣術はレベル1に3ポイント、レベル2に6ポイント、レベル3に12ポイント。
武器鍛冶はレベル1に2ポイント、レベル2に4ポイント、レベル3に8ポイント。
鉱物採取はレベル1に1ポイント、レベル2に2ポイント、レベル3に4ポイント。
キャラメイクからレベル10までに貰えるスキルポイントは合計で50ポイントだから、消費ポイント分を引くと残り8ポイントになる。
スキルレベルが上がるたびに消費が倍になっているので、あれこれ取っていたら危ないところだった。今後も倍になっていくかは分からないが、スキルは良く考えて取ったほうが良さそうだ。
レベル3になってから熟練度が上がらなくなったのは、戦う敵や、作る物や、掘る物のレベルが低いかららしい。
例えば剣術Lv3で野うさぎを100匹倒しても熟練度は1も増えない。もっと強い敵と戦わないと上がらない。
武器鍛冶はアイアン系を製作、鉱物採取は鉄鉱石を掘らないとLv3の熟練度は上がらないみたいだ。
防具はバザーで稼いだお金でブロンズ装備を買ってみた。星二つで揃えたのがこだわりのポイントだ。
星二つは少し高い価格で売買されているが、相場チェック兼ねて頻繁にバザーを回っていたので、相場より安い金額で揃えることができた。
武器は俺が作った最高傑作の『レッドブロンズソード★3』だ。
レッドブロンズ自体がレア素材で、レア素材から作った星三つともなると、さらにレア度が増す。運よく一つ出来たので売らずに自分用に取っておいた。
市場価格は100,000Gという、Lv10の装備にしてはプレミア価格がついている。
こんな高い装備を自分で使うのは、ちょっともったいない気がしないでもないが、がんばって金を稼いだ自分へのご褒美として使ってる。
「でもレベル10にしてはいい装備してるじゃないか」
「これレッドブロンズソードですよね? しかも星三じゃないですか! 自作ですか?」
「そそ、自作なんだ。たまたま良いのが出来たので思い切って自分用にしたんだ」
「防具はブロンズ装備一式よね。全部、星二だし、どんだけお金かけたのよ」
みんな装備をほめてくれる。良かった、装備がヘボくて足引っ張るのは嫌だもんな。
「この装備だとマーサルにはタンクをやってもらったほうがいいかもしれないな」
「タンク? えーと、確か敵のヘイトを取ってダメージを受ける盾役だよね」
「そそ、ブロンズ装備でVITが高くなっているからな。HPもDEFも高いし、ちょうどいいだろう」
「そうですね。私が回復魔法でヒーラーをして、レオさんが格闘、エリーさんが風魔法でアタッカーをやれば……」
「パーティバランスとしてはちょど良いわね」
「お、おう? タンク初めてだけど大丈夫かな? というかプレイヤーとパーティ組んで狩りに行くのは初めてなんだけど」
「大丈夫だ。クランパーティだし、失敗しても責める奴はここにはいないぞ」
「そうよ。どんどん失敗していいのよ」
「そうですよ。上手くできるようにアドバイスしますから頑張って下さいね!」
「ははは……お手柔らかに頼みます」
タンクかぁ。大事な役割っぽいしドキドキしてきたな。
「次ぎは狩場の選択ね。どこがいいかしら?」
「レベル10で4人パーティなら『ドンピエールの洞窟』でコウモリ狩りなんてどうですか?」
「でも、土曜の夜だと混んでそうじゃない?」
「そうですね。あそこのダンジョン人気ありますし……」
「なら『シラトリ氷晶窟』で氷トカゲをやろうぜ」
「だめよ! 風属性のダメージカットがあるわ」
「なら――」
狩場談義を始める三人。おかしいな、話しに入れない。
俺も最近、ネットでいろいろ調べているんだけどな……。
「――ということで、『アカシア遺跡』でゴーレム狩りがいいと思います。ゴーレムならレオさんの格闘の打属性とエリーさんの風属性も生かせます」
「ワシはいいんだが……」
「私もそれでいいのよ、でも……」
「大丈夫ですよ! マーサルさんならなんとかなります!」
ジーッと俺を見つめてくる三人。ヤバイなんか嫌な予感がする。
「まあ、いいか。マーサルだし」
「そうよね。良い練習になるし」
「そうですよ。私、回復頑張りますし!」
「じゃあそれで決定だな」
「「異議なーし!」」
「ちょっと待って、何か嫌な予感――」
「マーサルは反対か? じゃあ代案を出してくれ」
「……何でもないです。はい」
「よし! 全員賛成だな。では『アカシア遺跡』に出発だ。ゴーレムを狩り尽くしてやるぞ!」
ステータス関係の修正を行いました。
・装備から耐久度の記載をなくしました。(耐久度自体はある設定です)
・鉱物採取のスキルポイント消費を下げました
これに伴い、過去のステータスも修正しております。




