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できるVRMMO ガチプレイヤーの作り方  作者: シャドウ
第一章:はじめてのVRMMO
15/18

第15話 タイトルは大事

これで第一章完結です。もう一話分、今日中にアップします。

「おい、マサル! ちょっとこい!」


 ログアウトした後、風呂入ったりテレビ見たりしてのんびりしてると、じいちゃんから呼び出しの声が掛かる。バレタのかな、アレ。

 話題性のある出来事だったしな。じいちゃんが知ることになっても不思議じゃない。悪いことしてバレたわけじゃないから平気だけど。


 リビングに顔を出すと、ネットを見ていたじいちゃんからURLが送られてきたので見てみると……。


『【KFVRO】冒険者ギルド前広場にて修羅場発生? 男と男の真剣勝負! 一人の女を巡る熱き戦いか?』


「なんだよこれ!」

「まとめサイトの記事だな」

「そういうことじゃなくて、何なんだよこのタイトルは!」

「なかなかいいタイトルじゃのう。気になってクリックしてしまったわい」

「たしかに見てしまいたくなるタイトルだけど……嘘っぱちじゃねえか」

「記事の内容はイカれた男に絡まれた少女を庇った話になっとるぞ。掲示板の内容をそのまま転載しているだけだが」

「それでもひでえ。『?』使えばいいってもんじゃねえぞ」


 せっかく回復しかかっていた心のライフがごっそり削られたぞ、どうしてくれる。話題になるのは覚悟してたけど、これは想定してなかった。


「そういうがのう……タイトルは、タイトルは大事なんじゃ……」


 じいちゃんがぶつぶつとつぶやいている。何やらタイトルにすごい思い入れがあるようだ。


「それはさておき、記事はあまり気にすることはないぞ。掲示板もみたがほとんど好意的な意見だったからな。むしろよくやった」

「え? ああ、うん」


 そう言われると素直に嬉しい。たとえ身内びいきの発言だったとしてもな。あれで良かったのだろうかと心のどこかで迷っていたんだ。


「ところでな、衛兵に連れていかれた後はどうなったんだ? 詳しく聞かせろ!」


 ワクワク顔で聞いてくるじいちゃん。興味津々だ。


「おもしろくない話だぞ。詰所に連れて行かれた後、転移紋で薄暗い部屋に放り込まれたんだ。しばらく経つとGMが現れて「ちょっと待った!」」


 勢いよく話に割り込んでくるじいちゃん。


「まさか説教部屋でGMとあったのか?」

「説教部屋? 出入口もなにもない部屋だったけど、あれ説教部屋って言うの?」


 じいちゃんが固まっている。どうしたんだ? おーい。あっ! 再起動した。


「MMO歴50年以上のワシでさえ説教部屋に行ったことないのに、MMO初日で説教部屋でGMに会って無罪放免で帰ってくるだとぉ。大物じゃのう、恐ろしい子!」

「そんなに珍しい?」

「そんなMMOデビューする奴、聞いたことないわ!」

「別に狙ったわけじゃないんだけどな」

「狙ってやったならそれこそ恐ろしいわい」


 ならこれは秘密にしないとな。またおもしろおかしく騒がれてしまう。


「まあいいや。ちょっと休みたい気分だからプレイを控えることにするよ。明日、明後日の土日はログインしないつもり。一応伝えておくよ」

「それがいい。気分が乗らない時に無理に 遊んでもつまらんからな。クランのことは気にするな」

「土日はベッドでごろごろしてのんびり過ごすよ。特に予定もないし、うん、それがいい」


 そう言い残し、マサルは部屋に戻っていく。

 どうやら土日は怠惰に過ごすことを決めたマサルであった。

この作品の場合、タイトルうんぬんの前に、


・主人公が強くない

・女の子の登場率と会話率が低い

・戦闘シーンは5話と、12話のちょこっとだけ


好きなように書いていたらこうなりました。

こんな作品でも総合日間ランキングのベストで50位以内に入れたのは嬉しい。

皆様に感謝です。

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