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作者: 彩名空音


>おはよう、おやすみは大好きな言葉。たくさん遊んで夜になって.お布団の中.隣にはパパとママ.二人が読んでくれる沢山の絵本.私も少しづつ文字を覚えて自分で1ページ読めるようになる度に[えらいね、がんばったね]と頭を撫でてくれる。楽しい一日の最後は[おやすみ]の言葉、目を閉じたら暖かな夢の世界.そして朝の光で目を覚まし.[おはよう]と声を掛ければ.いつも笑顔で[おはよう]と返してくれる二つの声、幸せな毎日 あの日.パパのお仕事はお休みで、三人で幼稚園迄行き.帰りも三人でと約束してくれた。でも、私を迎えに来たのは.二人が事故に遭ったと言う知らせ。その日からどんなに望んでもあの優しい夜と楽しい朝と暖かな手はもう無くて、寂しい夜と悲しい朝を連れて来る[おやすみ.おはよう]は嫌いな言葉になった。沢山の人に支えられ少しづつ辛さは薄れてきても私の朝は冷たさを残したまま季節は流れていった.それから時間は過ぎ、私はひとつの光に出会い.ゆっくりと心を重ねていき.家族になり.

>そして今.[今日はこれ読んで]きらきらと瞳を輝かせ絵本を開く小さな手。 パパ.私の見つけた人もパパの様に大きな心で周りの人を笑顔にできる人 ママ、私もママの様に.こんな何気ない.大きな幸せに包まれた日々を大切に過ごしているよ。小さな私へ.ひとりぼっちの夜はもうおしまい、早く暖かな朝のドアを開けよう.おはようは新しい世界の始まり、おやすみは次の未来へと続く道。パパとママにもらった大好きなこの言葉を忘れずに.嬉しい日、悲しい日、沢山の心を乗せて私はこの命を歩いて行くよ。


読んで頂きましてありがとうございました。

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