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第四章【2】
ホテルの部屋は、とても広く、壁一面をくりぬいたようなおっきな窓が特徴的だった。
その窓には、シックな品の良いカーテンが掛かっていた。
ショウが、壁のスイッチを操作すると、カーテンがするすると開いた。
たちまち、ワタシの目の前に、静かに波打つ美しい夜の港の景色が飛び込んでくる。
遠くには、大きな橋も見えた。
「わぁ」
思わず、窓に手をつけ、外の景色を覗き込む。
月明かりが、波を照らして控えめにキラキラと輝いていた。
本当に……綺麗だ。
不意に、ショウがワタシの身体を後ろから抱きしめた。
一瞬、ビクリとなったが、すぐに力が抜けてくる。
ショウは、優しく、耳に息をふきかけ、胸のあたりを愛撫してきた。
それだけで、
たったそれだけで、ワタシは、恥ずかしいくらい濡れていた。
ワタシは、振り返り、ショウを強く抱きしめ、そして、激しく唇を求めた。
ショウは、ワタシが今まで寝たオトコの中で、一番、素敵だった。
ボクサーのような鍛え抜かれた身体。
スラリと伸びたしなやかな腕。
端正な顔、優しげな瞳。
どれをとっても、誰一人かないやしない。
ダントツのナンバーワンだ。




