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第十章【2】
ベッドの左側に窓があった。
そちらから、水色のカーテン越しに淡い光が差し込んでくる。
懐かしい。
本当に懐かしい優しげな光だった。
ここがどこにあるのか、見当もつかなかったが、少なくとも地下ではなさそうだった。
そして、日のあたり具合から、今が日中であると思われた。
ベッドは、部屋のほぼ中心に設置されており、ワタシが見ることのできる三方は壁であることから、頭の方向にドアがあるのだろう。
もしかしたら、助かったのかも……
ワタシは、一瞬だけ、そう思ったが、すぐに、それが間違いであると気付かされた。
ワタシの寝かされ方は、あまりにも不自然だった。
ワタシは、文字通り"大"の字に寝かされていた。
腕に力を入れ動かそうとすると、手首に硬いものがあたる感触がして、自由に動かすことが出来なかった。
両足も同様だった。
足首に何かが巻かれているようで、それがワタシの自由を奪っていた。
腰すら動かすことが出来ない様子から、ワタシは、しっかりとベッドに拘束されているようだった。
それでも、ジタバタしてみるが、動かせるといったら、せいぜい首くらいのものだった。




