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第十章【1】

部屋には、暖かな光が満ちていた。

ここは、いったいどこだろう?

ワタシは、頭がぼんやりして上手く考えることができないでいた。

長い間、眠っていたような気がする。

記憶が曖昧で、ワタシが、この場所に寝かされている経緯がまったく思い出せない。


この部屋は、どうやら、病院の個室のようだった。

点滴の容器が天井からぶら下がっているのが見て取れる。

中には、透明の液体が半分くらい入っていた。

容器には、大きな文字でソルデム3Aと書かれていた。

点滴からは、透明のチューブが伸びており、それが、ベットサイドからシーツの中に消えている。

場所からして、この点滴は、ワタシの右腕につながっているようだった。


頭を少しもたげると、鼻にもチューブが入っているのがわかった。

薄い緑色のそのチューブは、壁に取り付けられている小さなポンプなような物につながっていた。

それには透明な容器の中ほどまで水が入っている。

そしてそれは、小さな気泡がシュワシュワと音をたてていた。

容器にはバルブのようなものがついており、その目盛は、3を指していた。

どうやら、ワタシは、酸素吸入をされているようだった。




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