第六章【6】
それからも、ワタシは、あの広い部屋に連れ出され、様々な男達の相手をさせられた。
そして、足腰が立たなくなり、頭が真っ白になる頃、シャワー室に連れて行かれ、そこで、洗浄され、部屋に戻される。
その繰り返しだった。
食事は、いつも、コンビニ弁当で、毎回、あの日本語が通じない中年の女性が持ってきた。
薬は、欠かさず飲むようになったが、別段、身体に変化はなかった。
元気になるようなこともなかったが、少なくとも、毒ではないようだった。
恐らく、あの男がいったとおり、避妊薬と抗生物質なのだろう。
このグループというか、組織は、とても、大掛かりなもののようだった。
まるで、一流の会社のような統率力があった。
思いつきで個人ができるようなものでは、到底なかった。
ワタシは、カルテのようなもので管理されていたし、客も、下品で欲望むき出しではあったが、お金持ちばかりのようだった。
そして男達も、しっかりと役割を割り振られているようだった。
例えば、薬のことを伝えに来た男、あのショウの部屋で拉致を指示していた男は、ワタシが陵辱されている場には、一度も顔を出したことがなかった。
でも、そいういうある意味きっちりしたところが、より一層、この組織の不気味さを際立たせていた。
なぜ、ワタシが、こんなところに連れてこられたのか?
なぜ、このようなことを、させられているのか?
相変わらず、誰も何も話してはくれなかった。
『ショウに、だまされたんだ。』
その言葉が、ぐるぐると頭の中を廻っていた。
しかし、それにしては……
99%だまされたと、頭の中では理解できていても、たった1%、心が、それを否定する。
最後のショウの声は、本当に苦しそうだった。
そして、心からワタシを心配してくれているように思えた。
だいいち、だまそうとしている人間が、真剣な声で、頑張ってくれなどというだろうか?
それに、あの男の言葉だ。
あの男は、そのショウの言葉に偽りがないといっていた。
ショウが面会に来てくれると、はっきりといった。
あれから、何日経ったのだろう?
時計もカレンダーもなく、今は、いつかと訊いても、誰も答えてはくれなかった。
ワタシは、今が何日か、あれから何日が経過したのか、分からないまま、犯され続けた。
口も、
性器も、
お尻も、
ワタシは、群がってくる男達によって、汚され続けた。
ショウが会いに来てくれたら、ワタシがいうべき最初の言葉は、決まっていた。
『どうして?』
汚され続け、膿んでゆく頭の中で、ワタシには、その場面だけがリアルだった。
その言葉を受け止めてくれるショウだけが、ワタシの壊れそうな心を支えてくれていた。




