第六章【3】
しばらくして、乱暴にドアが開け放たれた。
残忍な顔をした若い男が、3人ばかり押し入ってきた。
先の光景がありありと思い出されてくる。
ワタシを、代わる代わる犯しては楽しんでいた連中だった。
ワタシは、恐怖で顔をひきつらせた。
急いで、ベッドに潜り込み、敷き布団を頭からかぶった。
男達は嬉々としてワタシから布団を剥ぎ取り、抱きかかえるように、ワタシを部屋から連れ出した。
同じ部屋に通される。
そして、再び、同じように、ベッドマットレスの上にほうり出された。
たちまち、男が群がってくる。
「きゃぁああ」
ワタシは、抵抗するが、やはり、どうにもならない。
服をむしりとられ、
手足を拘束され、
そして、
犯された。
かわるがわる何人もの男に……
男達の中に、仮面舞踏会でつけるような仮面をしている男性がいた。
紫と赤の悪趣味な仮面をしたその男性は、ワタシが、他の男に犯されている様を食い入るように見つめていた。
仮面をしているだけで、格好は、品の良いスーツ姿だ。
年恰好は、35から45歳くらいだろうか?
仮面とスーツのギャップが、不気味でまがまがしい。
仮面の男は、ワタシの上で腰を動かしている男より、息遣いが荒い。
「ほら、もっとよく見えるように股を開けろよ」
男が命じ、右手で、ワタシのひざ辺りを持ち抱える。
「おおぉ……」
仮面の男が息を飲む。
股間に生暖かい息遣いを感じるほど、近くに、にじり寄ってくる。
この男は、客かなにかだろうか?
明らかに、異質な感じがする。
だったら、もしかしたら、助けてくれるかも……
他の男に促され、仮面の男が、服を脱ぎ始めた。
乱暴に、ワタシの胸を揉んでくる。
右の乳首をつねるように揉みしだきながら、左の乳房にむしゃぶりつく。
「た、助けて下さい」
ワタシは、仮面の男に顔を近づけて、他の男達に聞かれないように注意しながら、ささやくようにいった。
仮面の男に変化はない。
「助けて下さい。無理やり連れてこられたんです」
こんどは、少し、大きな声で、そういった。
でも、相変わらず、仮面の男は、まるで取り憑かれたようにワタシの乳房をむさぼっている。
「助けて……助けて下さい!」
明らかに、周りの男達にも聞こえるような声で懇願する。
と、仮面の男の動きが止まった。
そして、ワタシに顔を向けた。
「おおお!いいぞ。
もっと、もっと、叫んでくれよ。
その方が犯り甲斐があるってもんだ」
仮面の男は、乱暴にワタシの髪の毛を掴み、耳元で、そうささやいた。
周りの男達は、失笑していた。
男は、仮面と靴下と靴という世にも滑稽で、おぞましい格好となり、ワタシの上に覆いかぶさってきた。
ぶよぶよに膨れたお腹が、突き上げるたびに、ふるふると揺れる。
まるでイモムシが、のたっているようだ。
わき腹に玉のような汗が、腫瘍のように浮いている。
「ふんっ」
仮面の男が、強く腰を突き上げると、その汗が砕け、伝ってワタシの身体に流れ落ちてくる。
吐き気がするほど、気持ち悪かった。
ワタシの叫びや懇願は、かえって仮面の男を昂ぶらせたようだった。
どんなに助けを請うても、誰も助けてはくれなかった。
男達は、嘲笑し、
仮面の男は、中で果てた。




