第6話 謝罪
ガサゴソと聞こえてくる、衣擦れの音……。
「……そんなこと言って、ショーツの中、いつもみたいにグチャグチャじゃないかよ……??」
「は、はずかしいですよ、先輩……、誰かに聞かれちゃいます……、アッ!」
「……イッちゃった?」
「ァン……! もうっ、近藤先輩ったらぁ……」
……そのふたりのやり取りに、黙って聞いていられなくなった俺。
「……ゴメン、琴葉……帰るよ……」
小声で言いながら、背を低くして立ち上がる。
「は、伯人さん……!」
店の外にでて、しばらく歩いていると、琴葉が追いかけてくる。
手には先ほど注文した飲み物とコーヒーを無理やり突っ込んだビニール袋がある。
「すみません、伯人さん……こんなことになってしまって……」
「いや……もういいんだよ……どうせ、狭い街だ。いつかは、ふたりでいるところに遭遇する運命だったんだ……」
「……マンションに戻って、もう一度シますか……?」
「今日はいいよ……もう疲れたから……」
◆◆◆◆
翌日。
今日は、未姫は迎えに来なかった。
ひとりで学校に向かう。
◆◆◆◆
昼休み。
「──あっ、伯人。今朝はゴメンね? 伯人の家に向かう途中で先輩に会って、一緒に来たんだ」
「……先輩とやらの部活はなかったのかよ……?」
「んー、今日は急遽休みだったんだって」
(やっぱりイライラする……! なんなんだよ、あの近藤とかいうヤローは……!! ──放課後、また、琴葉とエッチしないと……)




