第3話 チーズケーキと、琴葉の味。
──片想いをしていた幼馴染の高梨未姫に彼氏が出来てしまい、告白前に事実上振られてしまった俺、西村伯人。
傷心のあまり、ショックで街を彷徨っていた時、学校内でビッチと噂されている後輩の少女、清瀬琴葉と出会う。
その彼女から、ビッチでない証明をしたいと言われ、わけの分からぬまま初エッチを果たしてしまった俺……。
──そして、その翌朝……。
「伯人、学校行こ〜!」
俺の元へいつも通り、未姫が迎えにとやって来た。
「……未姫、近藤先輩とやらは放っておいていいのかよ……? その……、付き合ってるんだろ……??」
「うん……だって、先輩は朝から部活で忙しいから、一緒に登校できないし〜。でもね! 昨日は先輩の家で夜遅くまでたくさんエッチしたし、今日もいっぱいするからいいんだよ〜〜!」
──グサリ。
(なんでそんな話、俺にするんだよ……)
学校に到着し、クラスの違う未姫とは廊下で別れたあと、スマホのレインを開き、琴葉へメッセージを送信する。
──彼女とはエッチした後、連絡用にとレインのIDを交換していたのだ。
『今日も琴葉のマンション、行っていいか?』
『いいですよ。伯人さんが来るの楽しみにしてますね』
◆◆◆◆
放課後。
琴葉の自宅マンションへと向かった俺。
鳴らしたチャイムの音に扉を開けた彼女は、前ボタンタイプの淡いグリーンのセーターを身に着けていた。
「伯人さん、いらっしゃい。今日はケーキを用意したんですよ。ショートケーキとチーズケーキ、どちらがいいですか?」
「そうだな……じゃあ、チーズケーキで」
「じゃあ、私はショートケーキいただきますね」
◆◆◆◆
「どうぞ」
琴葉の部屋。
ローテーブル上に、チーズケーキの載った皿。
「いただきます」
フォークで一口分を切り分け、口に運ぶ。
ちょっとした酸っぱさの裏側に潜む甘みが口中に広がり、思わず口元が緩む。
「おいしいですか?」
「……甘くておいしいよ」
琴葉も、自分の皿のショートケーキからイチゴをフォークに差して食べる。
「……伯人さん、チーズケーキより、私のからだのほうが甘いと思いますよ? 食べたら……しましょう」
◆◆◆◆
「今日は伯人さんが脱がしてください」
「う、うん……じゃあ、脱がすよ……」
セーターのボタンに手をかけるも、大きな胸が邪魔してなかなか外せない。
「ゆっくりでいいですよ。破れてしまいますから……」
なんとか下までボタンを外すと、下から淡いブルーのブラジャーに包まれた乳房が現れる。
「デカい……」
「伯人さんも凄いことになってますよ」
俺のズボンの上に目を向けた琴葉。
◆◆◆◆
「はぁ、はぁ……二日続けてなのに、よくそんなに出ますね……」
「ま、まだ、出そうだよ……」
ベッドの上。
生まれたままの姿で荒い息を吐く琴葉。
まだまだ俺は余裕でいけそうだ。
そのまましばらく裸のまま抱き合い、調子を落ち着かせた。
「──伯人さん……ゴムって、あと何個ありますか?」
「ちょっと待って。数えるから……」
俺が持っていたのは八個入りで、昨日は二回戦までしかしていないので、今日使用した分含めなくても、まだ五個ある。
「──五個ですか。ゴムを買うお金も勿体ないですし、あと五回ヤったら、この関係も終わりですね」
「え……」
裸の胸を晒したままの琴葉が言うのを聞き、胸にショックが走る。
「エッチも悪くないですけど、体力も使いますし……」
「お、お金はお年玉貯金があるからし、なんならバイトすれば大丈夫だよ……! まだまだ琴葉とヤりたい……!!」
エッチしたいのも勿論、未姫に事実上振られた今、寂しさを埋めてくれる琴葉がいなくなるのは困る。
「そうですか……まぁ、伯人さんがやりたいならいいですけど……毎日は無理ですからね?」
「うん……週に何回かでいいから……」
俺はまだ、この繋がりを手放すわけには行かない……。




