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セカンドエンド  作者: 米西 ことる
第3章 狂気の月と蒼い星
35/88

ドッペルゲンガー×5

最後まで読んでくれると嬉しいです。

 智也たちが神主と話していた頃、朝霧はゲートを使いS県日善市に来ていた。


日善市は亜様村と違いかなり発展している都市で、中央のあたりには【日善タワー】と呼ばれる大きな電波塔があり、中に入ることもできる。


 朝霧はウィンダーたちに発見されることのないように透明化の魔術を自身にかけ、日善タワーの中へと足を踏み入れた。


朝霧はエレベーターに乗り、上層デッキまで昇った。良い眺めだが、そんなことは今はどうでも良い。重要なのは、ウィンダーがこの日善タワーのトップデッキにゲートを繋いだということだ。


 ウィンダーがゲートを繋いだ箇所は日善タワーの立ち入り禁止となっている最上部デッキだ。朝霧は魔術で非常階段への扉を開き、そこから最上部デッキへと昇った。


 そしてトップデッキの扉に前に来て、朝霧は緊張の面持ちで扉をゆっくりと開き、中を覗いた。



 最上部デッキは赤い絨毯がひかれており、上部はガラス張りとなった部屋で、その中央には鏡面を空に向けた大きな鏡があった。鏡は枠に幾何学模様の装飾をされており、周りには小さな光の粒が五つほど光の筋を描きながら回転している。


 見たところ鏡には強力な結界が張られており、壊すことや持ち運ぶことも不可能だと朝霧は思った。


 その部屋には一人の女がいた。その女はメガネをかけた黒髪の女で、椅子に座って休んでいる。


朝霧はこっそりと中へ忍び込み、女の背後に立った。そして透明化を解除して炎を近づけて脅した。

「お前は月食教団の人間か?」


女は答えた。

「......そうですけど?」


「それなら、お前の知っていることを全て話してくれれば見逃してやる。言わないのなら、ここで燃やす」朝霧は恐ろしい雰囲気で言った。


「わかりましたよ。だから殺さないでくださいね」女は冷や汗をかきながら答えた。


 その時、朝霧の背後から白い槍のような結晶が高速で接近してきた。

朝霧は振り返らずに軽い身のこなしでそれを避けた。


 朝霧が後ろを睨むように見ると、そこには黒い外套がいとうを見にまとった男の老人がいた。



 老人の名は【クロロファル】月食教団の幹部にして、八十七歳の老魔術師である。先ほど彼の放った一撃は魔力を隠した上で【無詠唱】と呼ばれる高等技術を用いたものだったが、それすらも朝霧は軽々と避けて見せた。



「クロロファルさん外さないでくださいよ!」と女は言った。


「くくく、ワシの不意打ちを避けるとはの......だがしかし! これならどう......」


 クロロファルが何かの魔術を発動する前に、朝霧の放った熱線レーザーがクロロファルの眉間を貫き、即死させた。


クロロファルはドサリと倒れると白い砂となり霧散した。


(クロロファルという名前、聞いたことがあったような......)朝霧は不思議に思ったがわからなかったので、それを考えるのをやめて近くにいた女に話を聞くことにした。もっとも、それはほとんど脅迫であったが......



「君もあの老人のようにはなりたくないだろう? 知っていることを全て話せ」朝霧は女に言った。


「......わかりました」女は真剣な顔つきで答えた。


「まあ、ここはまずいし一旦外へ出るか」


朝霧は日善タワーから離れ、魔術連の管理している人のいないビルに女を連れて行った。


その道中、宇佐寺から亜様村で起きたことや黒い箱のことについてのメールを受けた。



 朝霧はビルの三階で話を聞こうと思い、その部屋の扉を空けた。


 その時、部屋の中から白い結晶の槍が飛び出してきた。突然のことだったので朝霧は防御魔術でそれを防いだ。


 部屋の中に一人の老人が立っていた。

それは先ほど朝霧が殺したクロロファルだった。


「まさか、ワシがあんな簡単にやられるとは思っていなかった。だがな、ワシは神と契約して"永遠"を手に入れたのだ」クロロファルはニヤつきながら言った。


 突然、朝霧の周囲から複数の気配がしたかと思うと、四方から魔力の塊が朝霧目掛けて放たれた。


 朝霧は女が近くにいるため避けずにそれを防御魔術で防いだ。


「......これはまた、面倒くさそうだ」朝霧はそう言って苦笑いを浮かべた。なぜなら、彼女の周りを五人のクロロファルが取り囲んでいるからだ。


 五人のクロロファル対回避の出来ない朝霧......勝敗は


タイトルは適当です...

読んでいただきありがとうございます。間が空いてしまいすいません。次回は明日の12時です。

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