魔術連本部
楽しんでいただけると嬉しいです。
智慧の魔女は流楽の体を乗っ取り智也に接触してきた。
奴の目的は一体何なのか、現在のところさっぱりわからない。ただ、智慧の魔女はもう一人いると流楽を乗っ取った魔女は言っていた。
「意味わからないよ〜!」と智也は家で一人叫んだ。
そもそもとして、流楽は魔女に乗っ取られているが、放置していて大丈夫なのだろうか? 朝霧とも一向に連絡がつかないのでわからない。
「......そうだ、紗由理さんにも聞いてみるか!」まだ夜遅くも無いので智也は昏の家に行った。
チャイムを鳴らすと紗由理が扉を開けてくれた。
「智也くんどうかしたの?」と紗由理が言った。
「実は、魔術に関係することで相談がありまして......」と智也は小声で紗由理に言った。
「......まあ、一旦上がってくれ」
「失礼します」
どうやら昏は近くのコンビニ行っているので不在のようだった。智也は早速、黒戸神社で起きたことを紗由理に話した。
紗由理はかなり考え込むように目を閉じながら難しい顔をしていた。
「......正直、危険な状態だと思う。その智慧の魔女に乗っ取られているのなら、見張っておいた方がいい......」と紗由理は言った。
「......ですよね......乗っ取っている奴を追い出す方法とかありませんか?」と智也は尋ねた。
「......うーん、体の乗っ取りはおそらく魔術ではなく"魔法"だと思うし、文献を漁ってみれば良いと思うよ」と紗由理は言った。
「どこにそんな文献があるんですか?」智也は尋ねた。
「魔術連の本部にある大きな資料室だよ。もしかして行ったことない?」
「無いです」
「それなら、私も付いて行ってあげるよ......明日の十時くらいにまた家に来て」と紗由理は言ってくれた──
次の日、僕は言われた通りの時間に家に行った。
「それじゃあ、行こうか。空門って使える?」と紗由理が訊いてきたので智也は『使えます』と答えた。
それから、魔術連のバッジをつけた状態で紗由理に言われた座標でゲートを繋ぎ、それを潜った──
ゲートを潜ると、そこは近代的で広大な施設だった。しかしそれだけでは無い。各所に魔法陣があり、魔術の研究が行われている痕跡が至る所に見られる。
「広いですね......一体どうやってこんな大きな施設を......」智也は気になったことを口にした。
「魔術連は世界各国から支援を受けていてるからね......まあ、それだけでは無いけれど」と紗由理は呟いた。
少しその発言が気になったが、智也は紗由理に案内されて魔術連の内部を歩いた。
本部はかなり広く、想像よりも多く歩いたが、その最中に様々な国の人々がいることに気づいた。
「世界魔術連合と言うだけあって色々な人種の人がいますね」と智也は紗由理に言った。
「そうだね。魔術は世界各地で独自の形態があるから魔術形態によって専門知識を持つ人々が必要なんだよ」と紗由理は歩きながら解説してくれた。
「なるほど......」
「ちなみに、日本発祥の魔術の中で世界中の魔術師が使っているものがあるんだけど、何だと思う?」と紗由理さんが言った。
「......もしかして、空門ですか? 朝霧さんが日本発祥の魔術だって言ってた気がしますし」
「正解。その魔術は【時空門伝説】に出てくる未来人が伝えたと言われているんだけど、空間に干渉する魔術って本当に難解だからすごいよね。二条家の過去の当主はその未来人と会ったことがあるらしいんだけど、詳しいことはわからないんだよ。そこらへん気にならない?」と紗由理が珍しく饒舌に言った。
智也は紗由理の話に少し困惑した。
「そう、ですね......?」
「あ、ごめんね。そろそろ資料室に着くよ」と紗由理は言った。
資料室は想像よりもかなり広く、世界各地の魔術やそれに関係する伝承、そして"神"の情報に関係するものが多くあった。
ファイルでまとめられたその大量の資料の中から見つけ出すのは難しそうだったが、事前に調べるものを考えて来ていたのでその分野の棚から智也は資料を探し始めた──
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今週は短めで毎日投稿してみようと思うのでよろしくお願いします。
設定解説は書くことが無いので今回はやめておきます。




