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病んでも咲かせて魅せましょう  作者: まっきよ
小学生低学年編
6/9

ほうこく

ぼくは、きょうがっこうからまいかちゃんのいえにまいかちゃんといっしょにかえりました。


まいかちゃんはてをにぎっていて、うれしそうにあるいています。ほはばもくずれています。


なので、てをつないでいます。


いんたーほんをならすと、「ちょっと、待っててね。」とまいかちゃんのおかあさんのこえがきこえてきました。


すると、どあががちゃっとあいて、「先に遊んでてね。」といわれました。


おでんわをもってたので、しずかにしなければいけません。


まいかちゃんにも、しー、としゃべらないようにしてもらいました。


しー、とまねをするまいかちゃんはかわいいです。


まいかちゃんのおかあさんはすこしかなしいかおをしています。


まいかちゃんは、こっちみてー、とてをぱたぱたさせています。


ごめんね、まいかちゃん。ちょっときになっちゃってて、わかったよ。


しかたなく、まいかちゃんとあそぶことにしました。


しばらくすると、まいかちゃんのおかあさんがかえってきました。


まだまだげんきではないようです。


ぼくは、きょうははやめにいえにかえることにしました。




つぎのひ、がっこうで、まいかちゃんに、なんでかえったのってなんかいもきかれました。


まいかちゃんはおかあさんからなにもきかされていないようです。


なんでもないよっていっても、なんでもなくないもんっていわれてなかなかあきらめてくれません。


なのでぼくは、おかあさんにきいてみて、とまいかちゃんにいいました。


まいかちゃんは、なんとかうなづいてくれました。


きょうも、まいかちゃんといっしょにまいかちゃんのいえにいきました。


ぼくは、きょうこそはとまいかちゃんのおかあさんに、「なにかあったの?」といいました。


すると、まいかちゃんのおかあさんは、「前のお父さんから電話があって、喧嘩しちゃったの。」といっていました。


ぼくは、まいかちゃんのおとうさんをみたことがありません。


だから、これいじょうはなにもわからないので、まいかちゃんががっこうでどうしてるかをはなしました。


まいかちゃんのおかあさんは、「ありがとう、元気にやっているみたいね。」とえがおでかえしてくれました。


ようやくえがおになったみたいです。


そうして、だいどころにもどっていくまいかちゃんのおかあさんにはかなしそうなかおをしていませんでした。


ぼくは、まいかちゃんによばれないようにおままごとのじゅんびをしました。


きょうはぼくもきぶんがよくかえることができました。


ぼくはいえにかえって、まいかちゃんのおかあさんが、けんかをしていてかなしそうだったことをいうと、おかあさんはおどろいたようなかおをしたあとに、「大丈夫よ。」といいました。


たぶん、だいじょうぶなんだとおもいます。


ぼくはまた、まいかちゃんとがっこうにいけるだけで、かなしくなくなります。


こまったらみんなおしえてほしいです。しんぱいです。ほうれんそうはだいじなたべものらしいです。


あしたのがっこうがたのしくなるといいなとぼくはねむくなっていきました。




一方、その頃、舞花の母親は、

「千晴くんに心配かけちゃったかな。

あの人からの電話だったけど、今更やり直そうなんて話が違う。

今は舞花と楽しく過ごしているから、私も舞花のようにあの人の昔に甘んじたりしないできちんと断らなくちゃ。

じゃなきゃ、せっかく登校した舞花にも、手伝ってくれた千晴くんにも大人として顔向け出来ないわ。」


1人の女としての幸せは、やり直したいという男の言い訳を越えた先にある。


母親という立場で、子供にけじめをつけるために、元夫に1つの報告をするのであった。











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