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Coccon  作者: VelSepia
9/9

第一層・二層への扉

あけましておめでとうございます。

気持ちが続く限り更新を続けたいと思います。

ボス戦に勝利した後、まず最初にシステムメールが届いた。




『第一層、ゴブリンの里クリア。

勝利の通知は全プレイヤーに送信されます。

クリアメンバー

クロウlv20

レッドlv20

レイlv20

エルシスlv23

ミアlv22

レアlv22

ヴィランlv32

上記七名に【第一層攻略者】のスキルの付与

このスキルを持った者は第一層の敵に与えるダメージの増加と題二層への扉を開く権利が与えられる。

また、死後も【攻略者】と名付くスキルはリセットされない。』




そのメールを見た後、まず最初にラトイアの名がないことを皆で話したが、ボスが死ぬ前に倒されてしまったからクリアメンバーにならなかった。


という結論に至るのは当然だった、そのうえパーティメンバー欄にも名前が載っておらず連絡を取る方法もないと来た。


ラトイアの事は現状ではどうする事も出来ないと判断して、個別に来たメールを開く。




『ヴィランlv32

獲得スキル

【第一層攻略者】

【鬼退治5】

【狙撃者5】

【武器性能up】

【筋力増加】

【魔力増加】

勝利報酬

・武器の進化』



新しいスキルは実質2つ。

後は元々のスキルのレベルアップってところかな。


鬼退治は鬼系の敵に与えるダメージ増加でいまいち効果の変化が分からない。

レベルが上がっても説明に変化がないのは怠慢か?


狙撃者の方は、500メートル以上かつ敵に見つかってない状態だと居場所、弾に気づかれにくい

だったのが100メートルまで短縮されている。


武器性能upは威力、射程距離、連射力の増加。


筋力増加は見たまんま。

魔力増加もしかり。


おそらくこの武器の重さを少しでも軽減する目的なのだろう。


後は、武器の進化なのだけれど、姿形は変わった様子がないけど、元々ただの鉄でできていたような黒銀色だったのが、今では青く色が付き、少し発光している。


その他細かい模様が……


他の6人もそれぞれ戦闘スタイルに合ったスキルを獲得したらしい。


クロウが【斬撃強化】【タフ】【筋力増加】


レッドが【鉄壁】【筋力増加】


エルシスが【打撃強化】【ヒール】


レイが【小柄】【刺突強化】


レアが【ファイア】


ミアが【アイスバレット】


前衛3人


後衛3人


回復1人


結構バランスのいいパーティだ。


後衛のすべてが魔力依存なのは少し問題だと思うけど。


武器に関する報酬は俺だけではなく、レッドとエルシスが新しい武器を手に入れたらしい。


レッドはゴブリンキングが使っていたようなタワーシールドが2枚。

最早攻撃を捨てているとも思える見た目……


左右の手に盾を持つのは体格や腕力、速度が伴えばキングみたいに強いかもしれない、キングですら自身の体の大きさの2/3ほどだった。

だが、レッドの盾は身長とほぼ同じくらい。


エルシスの方はやはり背丈の2倍ほどある長めのフレイル。

約2メートルのフレイルの先には30センチの鎖、その端に直径20センチの球が付いている。


どちらも鉄製の物らしく、重く扱いづらそうだ。


それだけ確認し、全員に届いているメールを開ける。


『第二層の扉、マップに示された赤き印を目指すべし』


とだけ書かれていた。


マップを見てみると確かに印がつけられている。


とりあえずそこに向かってみる事になったが、その道中ゴブリンを見かけはするもののその存在に気付いた瞬間に逃げていく。


そのため、何も起きることなく扉の近くに着いてしまった。


扉は大きく、今まで見つけていなかったのが不思議なくらいだ。


かわりに他の人たちが見つけたらしい………


扉の周りに六人プレイヤーがいた。


その六人はゴブリンを倒しがてら扉を開けようと頑張っていたらしいが開けられず扉の前でへばっていた。


そこに俺たちが来て顔を上げたその六人は疲れ切った顔に少しの輝きを浮かべ、立ち上がる。


「これはこれはもしやボスを倒した方たちですか」


と、言い寄ってきた。


「僕たち扉を見つけたはいいものの開けられず手詰まりだったんです」


その男をクロウが相手している間に俺は扉に近づいてみると、ゆっくりと扉が開き始める。


扉は人が二人並んで通れるくらいまで開くと止まった。


そこに入ってみるが空気が冷たいくらいで変わったところはなさそうだった。


そしてその後に入ろうとした六人のうちの二人が入ろうとしたが何かにはじかれた。


それは扉から伸びている手だった。


その手はその六人だけをはじいていた。


それを見た俺は他のメンバーを早く来いと呼び、階段を下りていく。


それを見たメンバーたちは追いかけるように扉をくぐる。


そして、外野の六人のうち一人が、レアとミアの隙間を抜けるように中に侵入した。


が、特に何も起きず、俺たちは全員門をくぐった。


すると、扉が閉じ、外からの光が途絶えると、この階段の両端にある何かが光った。


松明があったのだ。


その明かりに照らされた俺たちと外野の一人。


その外野の一人が黒い影に飲み込まれる。


その影が少しずつ消えていくと、その跡地にはゴブリンが居た。


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