表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Coccon  作者: VelSepia
6/9

第一層・俺の銃

初めての戦いが終わってから四時間。


まだ昼頃の筈なのに異常に疲れている気がする。


ここの気温は森林だからなのかとても丁度いい感じの気温だが、ゴブリンが襲撃に来るたび驚き焦りなど感情的な体温上昇や戦闘で動き回る事でも体温が非常に上がる。


更に言えば約40体のゴブリンを倒してようやく装備が一つドロップしたくらいで他の収穫は使えない布だったり骨だったり……


それに、最初に戦ったゴブリンはレベルが5とか4だったのに、それ以降は1しか襲ってこなくなった。


連携がうまくないのはいいが、数が多い。


最低10体で襲ってくる……


届いたギフトの武器選択でライフルを選んでしまった俺にとって接近戦は地獄でしかない。


エルシスに関しては、メイスを選んだらしいが、それにしては柄が長く穂先が鈍器じゃなければ槍だと思うだろう。


俺は後衛の武器を使っている事によって、前衛を務めている人たちの武器も当然必要になって来る。


が、クロウが持っている長剣はソロでやってた時の戦利品だし、ラトイアが持っているのはゴブリンから奪った棍棒、レッドは斧で戦い、レイが敵の間を走り回っている。


そうやって戦いながら移動していくうちに見つけたのが草原地帯。


周囲を見渡しやすく、戦闘もしやすいが、敵から見つかりやすい上に、障害物がない分広範囲の戦闘になりやすい。


その点、ライフルを持っている俺にとって森よりはこちらの方が遠距離から攻撃しやすいという点で嬉しい。


後衛職は敵を倒したら自動的にドロップアイテムがポーチに入るようになっているから狙撃がしやすい。


しやすいのだが、大きな問題が存在する。


銃の重さ。


構えながら撃つのは無理なのだ。


必ず銃に付いている固定具を地面に固定しなければあらぬ方向に弾が飛んでいくし、反動も強い。


その分威力と射程距離は凄まじく木を5本薙ぎ倒して尚止まらぬ凶弾。


更に、弾の大きさも調整できるらしく、一番細くすると、良く分からない所に居たゴブリンを倒せたこともあった。


一言で言えば魔法装備、弾丸の大きさを変えるとスコープも弾丸の飛距離に合わせて調整される。


そんな銃の大きさは非設置時で150㎝、設置時で205㎝くらい、物差しがないから約になるけど大体それくらいだ。


そして、銃声は普通の銃より小さいと思う、猟銃より大きい音じゃなかったから、それにサイトを覗くと自動で耳を守ってくれるこの銃はほんとに親切だと思う。


とまあ、こんな感じだったから、今まで戦闘にはほとんど参加していなかった。


それもこれまで、此処ならば思う存分遠距離射撃ができる。



そもそも、一度PTに入ると、どこまで離れても自己退出するか強制退出させられるかしないとずっとPTに参加したままだから、慣れてきたら別行動で狙撃もできる。


自分で周囲の敵を対処しないといけないのが条件だけど……


そんなこんなで、今は周りを守ってくれる人が居ないと狙撃が出来ないが、いずれは射程距離を活かした戦い方をしたい。




そう考えながら草原を進んでいると、正面にゴブリンが現れた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ