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ここは警視庁捜査一課

投稿遅れてすいません

そんな茶番劇を側で聞き流しながら上司の橘信義は部下が提出した書類や資料に目を通しながら日課であるコーヒーを嗜んでいた。

もちろん彼だけではなく他の上司や、同僚、先輩といった面子も彼らの茶番劇を楽しんでいた。彼らの働く警視庁捜査一課は激務である。

その分、ストレスだって物凄くかかってしまうことだってあるのだ。


捜査一課が扱う案件それは「殺人、放火」などといった内容が書か主になっている。


方や出動すれば刺殺体、方や首吊り自殺さらには猟奇殺人だって遭遇する。

そうなると鬱になったり過労だったり最もひどい時には自殺するものだって少なからず現れる。

そんな場所に身を置くものにとって彼らの茶番劇はちいさな娯楽になり今この瞬間が平穏であると確信付けることができる。



「今日のコーヒーの出来は?少し酸っぱいかな。まぁうまいうまい。ん?あいつ又、体裁変えずにワープロ打ちやがったな。あとで雷だ。」


こんなぼやきが彼らにとっての平和でもある。どうかこんな平穏が続いて欲しい、そう誰もが考えることを橘は書類を見ながら考えていた。すると1人の男が立っているのを曇った眼鏡の向こう側から見つけた。


「おはようございます主任」


「おう!おはようもとちゃん」


もとちゃんと言われたのは、捜査一課の職員浅野基である。


彼は元々神奈川県警の捜査一課にいたが橘と当時の神奈川県警の捜査一課長との腹踊り対決で浅野を警視庁に引き入れること事が出来たのである。


ある意味無茶な話でも橘信義の強さは本物である。


現在では、浅野は李、下川、吉野の良き理解者であり先輩であり上司でもある。

筋肉質の体に合わないきめの細かさと丁寧かつ迅速な対応、さらにどんな格好でも似合うオシャレさんでもある。


「浅野ぉ。お前、資料作る時間が前よりもずっと短くなったんじゃないか?怖いわぁ。おっさん怖ぇわ」


「恐縮です。これからも精進します。」


「おっさん褒めてねぇし!」


そうブツブツと橘は言いながらゆっくりと席を立ち軽く背伸びをしながら乱視用のメガネを外した。


「俺も歳をとったもんだ」


はぁと軽いため息をついた後、浅野に向かって軽く、話しかけたのである。


「なぁ浅野。李は日本に帰化して何年経つんだ?三年ぐらいか」


「三年と少しです。その間にすごい日本語が上手くなりましたね。鹿児島の方言がでてますが。確か彼は韓国の貧困

街に住んでいたとか言っていたような」


「確かにな。だが俺の求めているのは生まれとか育ちではない。そいつがいかに誠意を持って人と向き合うかだ。

話変わるがなんであいつ鹿児島の方言なんだ?特に関わりないだろう」


「彼の曽祖父が鹿児島の知覧町でさつまいも畑を営んでいるとか、そのため言葉がそのままついてしまったのでしょう」


「へぇ。それで下川はどうだ?自慢の健脚あのアホそうな顔して結構ものを見る目はすごいぞ。」


「彼も確かに、成長しています。あの3人の中ではとても足が速い。さすが陸上部員だったと言えます。馬鹿はなかなか治らないと思いますが、見抜く力は秀でています。」


「それなら尚のこと良しとしよう。吉野はどう思う。」


「彼女は、一見不器用で要領はそこまでよくありませんがいざとなった時の行動力は素早いです。ただしストレスを溜め込みやすいのが難点ではありますが問題ありません。しかし主任彼女の居眠りのことですが」


「あの子はな、可哀想なんだよ。昔ある事件に巻き込まれてな、脳に軽い障がいがある。いやぁ、外的でなく心の方でな時より変な夢を見てしまうんだよ。予知夢とかじゃないがそれでもなんらかの事件に関連した夢を見てしまうん

だよ。おっさん悪いことしてしまったな」


「え?」


「いや、こっちの話だ。でも、もとちゃん吉野をよろしく頼んだぞ。李、下川も忘れずになぁ。よっしゃ、朝一発目のミィーティングするか」



橘はそう言うと軽く腰を叩き大声で職員全員に号令をかけた。



「よしお前ら今日も、張り切ってこの町の平和をつくるぞ!気合入れろ!目を開けろ!何かあればすぐに報告を忘れるな!元気いっぱい胸おっぱいで行くぞ!」



下ネタを入れるのはいつもの事なにも気にすることなく橘は席に座った。


その後、業務が開始され皆事件後の手続きや様々な仕事を行った。

橘はふとある用事を思い出し下川に伝えた。



「ハルちゃんよぉ」


「はい?」


「今日、新しい捜査員が来るぞ確かぁ警備課から来るって言っていたなぁ所属は第六機動隊だったかな。確かそこらだったと思うぞ。」


「新しい捜査員!よっしゃ俺も後輩ができるぞ!」


「悪いがお前よりも2階級上だぞ。そんなに精進したいならもっと頑張れ!」

そんなぁといった顔でしょげる下川を放置しながら李は橘に聞き返した。


「第六機動隊とは、あんまい聞き覚えながなか。じゃっどん一体どん様な部署ですか」


「確かに聞き覚えがない。こう言えばわかるかな『特殊急襲部隊又の名をSAT』というぶた…」



シャットォー!と聞いて吉野は興奮する。



「ほんとれふか主任わたひ初めて会うのれうれひいてふ」


寝ぼけた吉野を哀れな目で橘は見て軽くため息をつく


「あのな人の話を遮るな。それに寝ぼけたまま、話をしようとするな。なぁお前は海自のニワカなのかそれとも警察

マニアなのかどっちなんだ?」


「両方れふ。ふへへへ嬉しい限りでありますなぁ」


この時、橘はあと3時間後に来るその隊員の無事を祈った。

しかし、下川は不思議に思ったのだ。


「なんで捜一にSATが来るのですか?別に関係ないと思うのですが」


「まぁ、研修の一環だと思ってくれればいいさ。下川、李お前ら2人はその隊員の手伝いと、説明をしてくれや、後吉野から守ってやってくれ。」




はい!



大きな声で下川と李はその新しい捜査員が来る準備をしながらどの様な人かを想像し目を輝かせていた。


「そうだ、優。オメェさんに話があるんだよ。」


「ふぁい、なんですか」


「さっき見た夢のことだ」


そう言うと吉野の顔が曇り更には顔色が青白くなっていった。


「内容ですか?」


「無理のない程度でいいさ。」


「はい。その夢の内容は…」





私は誰かに拘束され目も見えない、体も動かない、話すこともできない。しかし耳は聞こえていて、女性のけたたましい悲鳴と何かを斬るというより叩きながら斬るといった音が聞こえました。

その後、悲鳴が聞こえなくなったかわりに誰かが私のもとに近づいて、私の名前をずっと連呼しいて口元の何かを外された後キスをされて…



「最後は、アイタカッタイトシイヒトと言われた様な気がしてそこで夢は途絶えました。気持ち悪かったです。」



その話に職員全員が顔色を悪くし作業の手を止め聞き入ってしまった。



「ありがとよ、優。少しゆっくりしてくれ。お前ら手を止めんな!それ仕事しろ!」



そう言うものの橘も顔を曇らせてどうかこんな事件が起こらない様にと祈っていた



ここで登場人物の詳しい概要

吉野優子

巡査つまりペーペー

本人は予知夢だと思ってはいないが現実予知夢。これといって怖がってはいないが、他人に迷惑をかけていると感じてしまい悩んでいる節がある。この3人のトリオの参謀である。出身は奈良


李龍一 イ ヨンイル 이 용일

韓国人だったが日本人に帰化し曽祖父の住む鹿児島の知覧に一時家族で住んでいた。3人兄弟の末っ子だった。一番上に兄がいたがある理由で自殺した。しかしそんな過去は今は気にしていない。2人の事をいつも気にかけている。3人のトリオの実行委員長

巡査


下川春人

中高大と陸上部だった。父親が科捜研で勤めていたが、ある事件の捜査を担当中にのちに殺されかけるこのことをきっかけに犯人を追うことに強い執念を感じる。李とは悪友であり、吉野とは甘味巡りを一緒にする仲3人のトリオの主格兼鉄砲玉。出身は東京 巡査


浅野基

捜査一課の頭脳派。本を読むのが好きでよく本を買いに行くのを他の職員に見られることがある。オシャレで周りに気をかけることが得意であるが、怒ると橘の次に強い。

巡査部長


橘信義

鬼の一課長、腹踊りのノブさんと様々な異名を持つ。肉体派ではなく頭脳派でなかなかの強者でもある。吉野の昔を少し知っている。三馬鹿の茶番劇が好きでよくその光景を見ながら自分でブレンドした豆でコーヒーを入れることが趣味としている。

一見ちゃらんぽらんだか捜査になると凄まじい洞察力と推理判断力で周りを圧倒する。

怒ると強い。

警視


他にも、増えますのでよろしくお願いします

さてさて、SATの隊員や今後はキーパーソンが現れますので、どうなるやら。


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