武器製作ーその2
残りの武器製作です
次に訪れたのは、風の属性の武器屋だった
店の人は、ドワーフには見えない、細身のヤサ男でどちらかと言えばエルフをイメージさせる主人だった
「どんな武器がお望みですか?」
俺は今までと同じように属性を確認し、左足の武器のイメージを伝え早速作ってもらった
土と火のお店と同じく、「凄いですね」なんて風の属性についても褒められて、気分が良くなったなんてこともあったが、同じような手順で足の武器が完成した
足の武器のイメージは、サッカーの脛当てを凸にした、見た目、蹴りの威力を高めるようなものにした。ついでに足の甲を守るような部分も付けてもらった
足の武器は、手と違い浄化の容量が多かったため、6EP必要だった。これで残りは7EPになり、ベルトの色も赤になってしまったが、俺はまだ兵士長になる気もないのであまり気にしなかった
この武器にもウインドレガースと名付け、店をあとにした
次の武器屋に入ったが、都合良く水の属性の店ではなかったことは置いておき、そのあと俺は3軒も巡ったがが、どれもハズレだったことは置いておこう
やっとのことで水の属性の武器屋に出会い入っていく
ここの店員はちびっ子な元気いっぱいな見た目の女の子
「どんなにすんの〜」
と、とっても軽い感じに聞かれ、俺は左足の武器を見せ
「これと同じような武器を右足にほしいんだ」
「うん、わかったよ。ほいじゃあ、水の浄化のだしてちょー」
そんな軽いノリがなんとなく気になってしまうが、そこはスルーして
「じゃあ、行くよ」っと俺は、水のイメージよりも氷をイメージし流した
「つっめたー。おにいちゃんの水属性すごいよー。こんなんなはじめて扱うようー」
「じゃあ、凄いの期待しておくよ」
俺もそのノリに合わせ、武器を作ってもらった
「ありがとなあ」っと言って店を出た
これで俺のイメージした武器が揃った。本当は予備やちょっとした願望も含め、剣でも欲しかったのだが、EPも1EPしか残っていないので、武器も作れないと思い断念した
「次の戦いを乗り切ったら、剣でも作ろう」と考え、まだ時間があるので、試したいこともあったので、俺は街の中を歩き回り、広場みたいな場所がないか探してみると、案外すぐに見つかり俺はそこに向かった
「よし、まずは…」
俺の作った武器にさらに浄化を覆えないかと考えていた。もともと俺の一部のような武器なので出来るだろうと思って試してみたところ…
実験成功と、これで武器の性能もさらに増すはずだ。本当は剣も準備し、同じようなことができないかテストしてみたかったのだが、次の機会にしよう。
そしてもうひとつのテスト…
俺は動き始めの動作に風の浄化を部分的に噴出することで、加速することができるのではないかと考えている。風の浄化を細めて放出した時に弾かれるぐらいの勢いはあった。なのでこれを細めるだけでなく、一瞬にして噴出するように放出すればできるという算段だ
そもそも浄化には重さがほとんどない。つまり威力を高めるためには速度が重要になる
つまり、これは物理の授業でならった『F=ma』という運動の法則だ。F(力)はm(質量)×a(加速度)ということになる。だから俺はその加速度を風の浄化で補いたい
俺はまず、ダッシュに合わせ、風の浄化を踏み込んだ足を跳ね上げる際に噴出してみたが
「これは難しいわあ〜」
足は難しかったので、次はパンチの際に肘から浄化を噴出してから振り出すよにしてみた
「今度まずまずだ。だけどとっさに使いたいとき、これってできないわなあ〜」
さすがに上手いことはそんなに続かないと納得し、そのあとも何度か練習したが、まだまだって感じだったが、武器を4つ作り、訓練もなんだかんだとかなりの時間になっていたので、あとは「ゆっくり休むか」っと民宿に向かうのであった
「あっ」俺は民宿の前で決定的なことに気付いてしまった。民宿のお金いやEPか、足りるのか?と思いどうしようもないのでとりあえず民宿の中に入った
「一人か」
民宿にいたのは、白血球の人だった。俺は恐る恐る
「泊まるのにEPって、どれぐらいかかりますか?」
「んなもんいらねえよ、奥の部屋で勝手に休みな」
「よかった。じゃあ使わしてもらいます」
俺はそっと胸をなでおろし、奥の部屋に入っていった。中は座敷になっており、広い空間であった。俺は適当なところで横になり、ひとまず明日に備え休むことにし、さすがにいろいろなことがあって疲れたのか、すぐに眠りにつき、次の朝まで起きることもなく、ぐっすりと休むことができたのであった
読んでいただきありがとうございました。
今後もよろしくお願いいたします。
今回ちょっと短めでした。これならわざわざ武器製作を2つに分ける必要はなかったかもしれませんが…すいません