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Tank you EveryBody 〜主を守る者〜  作者: 水矢伸
兵士編
4/12

浄化という力

やっと魔法です。


しかし、物語の関係上、浄化という名前にしていますが、やっぱり魔法をつくると話が広がって良いですね。

最後に入ってきたのは、今までの格好とは違い、ローブ姿の講師だった。


顔は童顔で背丈も小さい。


その講師は、おもむろに自己紹介をはじめた。


「わたしの名前はミルクといいます。これからみなさんに浄化能力の研修をさせてもらいます」


今までの講師と違い、名前を名のったが…


これは後から知ったことだが、白血球の人は隊員以上でもなければ、ほとんどが生き残れない。

そのため、名前を名のるという行為は、よほど生き残る自信のある人だけに許された行為だそうだ。


「わたしの職業はメイジです」


メイジのミルクだ。っと俺だけは特別に反応してしまったが、せっかく名前を名のったこともあり、これからはミルク教官と呼ぼう。


そんなこととは御構い無しにミルク教官の研修がはじまった。



浄化と言っているが、やっぱり魔法みたいだ。


浄化の能力は、白血球の人には必ず持っている力だとのこと。そもそも白血球兵士自体が浄化の塊みたいなものらしい。


ただ、使い続けても、自分の存在がなくなることはないが、使える量は個体差があるとのこと。


つまり、使用量が多いメイジは、それだけで、白血球としての質が良いことになる。だからこそ上の階層にいける人が多いようだ。


浄化は光の粒子みたいなものを放つ能力らしい。


そして、浄化には属性がある。


属性としては、火・水・風・土の4つ。


火は、浄化の放出に熱を与える属性。

水は、浄化の放出で冷す属性。

風は、浄化の放出で吹き飛ばす属性

土は、放出した浄化を凝固させる属性。


白血球の兵士は、どれでも使えるが、使いこなせるようになる前に、ほとんどが逝ってしまうので、ほとんどの兵士は、属性を持たせずに浄化の放出するだけに終わってしまうとのこと。


俺もまずは浄化を放出してみた。


放出についは、意外と簡単だ。

手のひらから力を押し出すイメージで出る。

ただ、放出というよりは、手から光の粒子が流れ出ているだけだった。


全員がそれをやるのを見ていたミルク教官が


「みなさん、出来ているようですね。では次は両手からでんく、右手からだけ放出し、それを左の手で触ってみてください」


全員がその指示通りにする。

俺も自分の右手から流れ出ている光の粒子を触ってみた。


「浄化の力は害虫にしかほとんど効果はありませんが、それぞれの属性を感じることは出来ますので、みなさん浄化の光に触れながら、イメージしてみて下さい」


俺はそれを聴き、まずは火をイメージ。

「おぉ」確かに温くなった。俺はそのままどこまで熱くなるのかとを試したが、熱いと思えるまではいかなかった。


次は水をイメージ。

今度はその光の粒子が冷たくなった。これまたどこまで冷えるか試したが、さわれないほど冷たくはならなかった。


次は風。

光の粒子に勢いが出て、風を感じる。

風は手を弾き飛ばすほどの勢いにはならなかった。


最後は土。

光の粒子がボールのように固まり、手で持つことが出来たが、簡単に握り潰せるぐらいにしか固くはならなかった。


俺はひとまず4属性のすべてを実感できたが、他の人を見るとどうも上手く出来ていないようだった。


そしてミルク教官から驚きの告白


「まあ、もともと自分たちには効かない能力なので、ほとんど実感は出来ないと思いますけどね。仮に自分ではっきりわかるぐらいの違いがあれば、害虫にはものすっごく効果がありますよ」


なんて、「あは」っと軽く笑うように言った。


ってことは俺の浄化能力は凄いってことだよなぁ〜っと考えたが、この能力はまだ奥が深いと認識し、何かの機会に練習しようと心に誓い、先送りにしようとしたが…


「いや、これはこれの悪い癖だ」っとあらためて、俺は今思いついた3つのことをすぐに試してみることにした。


まず一つ目。

放出するときのイメージだ。さっきは手のひら全体から放出していたが、その放出点を細めることで、勢いが増すのではないかと思い、放出点を細め、風をイメージして浄化の光を放出してみた。


それを手でさわってみると、手が弾き飛ぶほどの勢いになっていた。成功だ。


次は二つ目。

手のひら以外のところで放出できないか?っと考え、足から放出させてみると…

これまた成功だ。なら手全体から放出させ、それを土のイメージで固め、パンチンググローブみたいに手を覆うことが出来るのではないかと試す。やっぱり出来た。


三つ目は、土で固めた浄化の光を力で押し潰し、それを続けることで、強度が増すのではと思い、手を合わせた状態から浄化を放出し、力一杯押しつけながら、土をイメージし放出を続けてみると…

薄っぺらいフリスビーのような硬い物体が出来上がったが、少しすると形がどんどん崩れ、光の粒子として消えていった。しかし最後の実験も成功に終わった。


思いついたことをすべて試した頃にミルク教官から研修終了を告げられると、全員のバンダナが真っ白に変わった。


すべての研修が終了しました。

お疲れ様です。

そして、やっと主人公以外の人の名前を出してみましたが、今後もポツポツとしかネームキャラは増えない予定です。

実際はすでにいっぱいのキャラがいるんですけどね〜。

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