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3人組

後ろに

作者: もくず

「「怖い話聞きたくない?」

「いきなりだな。まぁ、聞こうか」

「ビビってトイレに行けなくなるぜー」

「んなわけあるか、さっさと始めろ」

「わかったよ。・・・むかしむかし、あるところにおじいさんとおば」「ちょっとまてや」

「なんだよ?」

「ただの昔話じゃねーか!」

「・・・あー、今の話はなし。あれは今度の発表会のやつだわ。忘れてくれ」

「発表会ってなんだよ?」

「忘れてくれ、では改めて。俺が中学生のころだった。部活の先輩が家に帰る途中に、後ろから物音がしたんだって」

「誰か歩いてたんだろ」

「いや、普通の足音じゃなかったらしい。なんかこう、べちゃっとした音だったらしい」

「べちゃ?」

「そう、べちゃ。気味が悪くなった先輩は早足で帰ることにしたんだって。でも、その音はまだ聞こえる。心なしかスピードも上がっているような気がしたらしい」

「ふむ、それで?」

「とにかく怖くなってダッシュし続けたら、カーブミラーが視界に入ったそうで、その鏡に・・・」

「・・・鏡に?」

「・・・忘れた」

「は?」

「なんかぽっかりと抜け落ちてるんだよね。なんでだろ?」

「そんなこと知るか。とにかく思い出せ」

「うーん、それよりも」

「なんだよ」

「さっきから後ろの方から変な音してない?」

「変な音?・・・そういえば、べちゃって音が・・・」」



「・・・で、この話の落ちは?」

「さぁ?『この話を最後まで聞くと死ぬ』っていう話だしね。用意されてないんじゃない?」

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― 新着の感想 ―
[一言] こ、怖いの苦手なのに読んでしまった…(泣) でもすごくよかったです♪ 話も長くなく、オチも終わり方もすごくいいと思います! …背筋が「ぞくっ」ってしました(笑)
[良い点] 面白いのに最後にゾクッときましたぁ! そして話のオチに納得です。 [一言] ばななといいます。 ユーザーお気に入り登録をさせていただきました。
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