表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

第一話:出会い

 今回が初投稿になります。16歳でまだまだ表現など及ばないところはありますが、少しでも楽しんでいただけると幸いです。

 僕はユウト。常光高校二年生。ただの高校生……と言いたいが、僕はいじめられている。小学生の頃から正義感が強く、いじめられている子は自分を犠牲に助けてきた。やり返さない…その子の肩代わりをする。それだけだ。だから僕は格好の餌食となり、誰からも助けられることはなかった。周りからは狂ってると言われた。みんな怖いのだ。自分がいじめられるのが。そう、僕は孤独だ。家族も早くに亡くして、一人暮らしをしている。

 今日は冷え込む雨の日。頬の傷を痛めながら、傘を刺して寂れた町を帰っている。あるカフェの前を通り過ぎようとした時、「どうした、はやく謝れ!」「怖くて声も出ないか?」静かな街に怒鳴り声が轟く。考えるまでもない。いじめられてる。カフェと隣の建物の間、ただでさえ人気がない町の路地裏、同い年くらいの女の子?と大学生くらいの男二人、典型的だ。「その子が何かしたんですか?」男二人が驚いた顔でこちらを振り返った。僕は気配が薄い。「あぁ、ぶつかってきたのに何も言わねぇ、話しかけても反応さえしねぇ。だから教えてやってんのさ。」男二人の気色の悪い笑い声が響き渡る。楽しんでいる。この子をいじめることを。そして、この子には何かある。直感がそう告げている。「代わりに僕が謝りますよ」いつも通り自分を犠牲にする。「はぁ?何言ってんだよ兄ちゃん。いきなり出てきてヒーロー気取りか?」もう聞き飽きた言葉だった。いじめっ子からも、いじめられていた子からも。そうじゃない。僕はただ……「まぁいい。何発耐えれるかな?ヒーローさんはよぉ!!」男が拳を振り上げた。ドンっ!今度は鈍い音が響く。一回、十回、何発も。何回殴られただろう。今日のはきついな……「君……ありがとう」なんだこの子は?感情がないような声、表情。何か辛い過去があるのか?とにかく無事でよかった……いや、よく見ればなんだ、この寒い日にダボッとしたTシャツに、短パン、小柄な体はぶるぶると震えている。「そんなに心配しないで、いつものことだから」その子は言った。続けて「私心が読めるの……あなた変わってる」この子は何を言っている?こんな時に冗談か?「私一応男だよ」なんで…「だから心が読めるんだって。あなた孤独でしょ?人を助けてばかりで、自分はどうなってもいいって思ってる。」ここまで言い当てられたのは初めてだ。名前くらい聞くか…「天音だよ。君は……ユウトだね」「本当なのか……、行くあてはあるの?」「ない、家泊めてよ、君なら安心かな」

 「どこから来たんだ?」僕が住むおんぼろアパート、タオルで体を拭き、僕の服を着た天音に僕が聞く。真っ黒な艶のある髪、可愛らしい顔、猫のようにキョトンとした顔で座っている。「わからない…というか思い出せない。1ヶ月くらい前、気づいたらこの町にいた。………私心読めるんだって……」「あっごめん」どう考えても女子にしか見えない。まるで漫画のような展開だ。「こころがよめるって……」「そのまんまだよ。でも読んだ心が自分のもののように感じる。だからむやみに使えない。あなたが考えているような使い方」「すごい…でも最後まで喋らせてくれない?なんか変な感じだ」「わかった」本当に感情がないような感じだ。……目が合う…。気まずい空気が流れる。「いいよ、この1ヶ月出会った人はみんな私を無視した。あなたは優しい。それだけはわかる」「それだけは?心が読めるならもっと……」「君のはなんだか読みずらいの。ノイズがかかっている感じ……あなた好きな人が…」「やめろー」

 読んでいただきありがとうございました。次回作も考えておりますが、学業が忙しいため、投稿は不定期になるかと思います。

 さて、この物語を書くにあたっては、私の過去の経験が役に立ちました。ユウトや天音のように、孤独を感じている人は多くいます。あなたのすぐそばにもきっと。本当に苦しい人ほど、大丈夫と振る舞うのがとても上手いのです。あなたは気づいてあげられますか?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ