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きみを救う僕は  作者: 柊天馬
第一章 1学期編
7/14

第7話 覚醒の境界線

永野優ながのゆう

本作の主人公。


音無紅寧おとなしあかね

永野優の彼女で幼馴染。大人びた性格の持ち主。


黒沢海斗くろさわかいと

優の幼馴染で親友。いつも優とふざけあっている。


藤宮雫ふじみやしずく

海斗の一つ下の彼女。紅寧を尊敬している。


霜月雪乃しものつきゆきの

転校してきた謎多き少女。


「あっ!そうだ永野くん。今日の事は誰にも言わないでね。あと、また近い内に迎えに行くから」

「乱暴なお迎えはやめてね」

「大丈夫、最初しかやらないから」

「それなら良かった、それじゃ」

 車が優の家へ向かった。

「組織の名前に超能力者って言ってたけど佐藤さんは何か能力はありますか?」

「私は、大した能力ではないよ」

「そうなんですか。いつその能力が使えるようになったんですか?」

「そうだな〜ちょうど永野くんぐらいの時に使える様になったから15年前ぐらいかな。大抵の能力者はそのぐらいに能力が発現するよ」

「15年前!?今まで能力者がいること自体知らなかった」

「そりゃそうでしょう、組織どころか能力者だって秘密裏に物事進められて来たからニュースどころかSNSすら能力者の事については上がってないと思うよ」

「じゃあそれってどうやってやっているんですか?それにあの杉山って言う人何者なんですか?」

「それはちょっと教えられないね」

「なんでですか?」

「組織としても個人としてもまだそこまで永野くんには信用がないからね」

「そうですか」

「まぁ、その内話す機会が来る」 

「それじゃあ最後に質問いいですか?」

「答えられる範囲だったら何でもいいよ」

「わかりました。この組織って能力者を保護する目的なんですよね?」

「うん、そうだね」

「じゃあ、何で僕を家に帰そうとしているんですか?」

「それはね。僕らが言う『保護』は、君の想像するような『施設での監禁』じゃないからさ。僕たちの本当の目的は、能力者を常に監視し、彼らがその力を悪用するのを未然に防ぐことなんだよ」

「わかりました、ありがとございます。僕はこの辺で大丈夫なので」

「そう?それじゃ、また今度またね」

「はい、それじゃ」

 優は頭を下げ急いで車から降りた。そして佐藤の車が見えなくなるまで見送った。監視されていることを実感して、優は緊張したまま家まで帰りインターフォンを鳴らした。

「優、今までどこ行ってたの?中々帰って来ないから心配したんだからね」

「心配かけてごめん」

「紅寧、見つかって良かったね」

「優先輩、見つかって良かったです」

「海斗と雫あと霜月さんも心配かけたね。ごめん」

「全然そんな事はないよ」

「夜ご飯できてるから一緒に食べよう。ちなみに今日は優の好きなカレーだからね」

「え?本当にありがとう」

「じゃあ雫、優も帰ってきた事だし俺達も帰るか」

「うん、しゃあ紅寧先輩と優先輩バイバイ」

「じゃあ私も帰るね」

「うん、じぁあね」

「バイバイ」

 優と紅寧は夜食が置いてある机に座り夜ご飯を食べ始めた。

「いただきます」

「いただきます」

 優と紅寧は手を合わせて言った。

「こんな時間までどこ行ってたの?」

「ちょっと変な人に絡まれてね」

「そうなの?結構心配したんだからね」

 頬を膨らまさせながら言った。

「わかった、わかった。本当にごめん。それにこのカレー美味しいよ」

「本当に?嬉しいよ」

「そうだ、今日も泊まる?」

「うん、泊まる予定」

「両親に連絡したの?お父さん警視長でしょ?」

「うん、大丈夫。前からそのつもりだったから」

「それなら良かった」

「明後日からの期末大丈夫?」

「あ、そういば全然やってない」

「じゃあ食べ終わったら一緒にやろうね」

「うん、ありがとう。本当に助かる」

「優って何だかんだ言って結構成績取ってるよね」

「それでも紅寧ほどじゃないよ」

「ご馳走様、カレーありがとうね。美味しかったよ」

「お粗末さまでした」

 優紅寧は両手を合わさながら言った。そして食べ終わったお皿をキッチンに持って行き優が洗っている。

「何からやろうか?」

「じゃあ、生物からやりたいな」

「それからやろう」 

 優と紅寧は勉強を教え合いながら時間が過ぎて翌日になった。

「おはよう、優」

「おはよう、紅寧。今日よく寝れた?」

「うん、結構寝れた」

 優達は学校に行く準備をして家を出た。

「おはよう優、紅寧」

 後ろから呼ぶ声が聞こえ振り向いた。

「何だ海斗と雫か」

「昨日紅寧と一緒に勉強したの?」

「うん、紅寧のお陰で結構できる様になった」

「優は意外と呑み込みが早くて教えやすかった」

「優先輩って地頭いいんですか?」

「まぁ俺には天賦の才能があるからね」

「そういえば中間の順位どんぐらいだっけ?」

「20位ぐらいだったと思う」 

「意外と頭いいですね」

「紅寧はどんぐらいだっけ?」

「学年1位だよ」

「いくら天賦の才能があると言っても優先輩でも紅寧先輩に勝てないですね」

「さすがに紅寧には勝てないよ」

 優達は靴を履き替えて教室に向かった。そして全てのテストが終わった。その後優達は雫と合流した。

「優先輩はテストどうだった?」

「紅寧が言った問題全部出たから余裕」

「俺も紅寧にもっと教えてもらえれば良かった」

「次のテストならいいよ」

「いいの?まじ助かる」

 後ろから黒のセダンが来て優達より少し前に止まった。すれ違ったタイミングで杉山が顔を出して来た。

「永野くん迎えに来たよ」

「今来ます?」

「タイミング的に今かなっと思って」

「空気読んでくださいよ」

「ごめん、それはできない。だって空気は物理的に読めないから」

「そう言うことを聞いているんじゃないですよ」

「優、この人は誰?」

「まぁボディガード的な人だよ」

「そうなの?変な事には巻き込まれてないよね?」

「うん、その辺は大丈夫だから。そうだ紅寧、家の鍵渡すから自分の荷物まとめておきな」

「うん、わかった。ありがとう」

 優は紅寧に家の合鍵に手渡しで渡しながら言った。

そして車に乗った。

「それじゃあ紅寧はまたあとでね。それと海斗達はまた次の学校の日にね」

「うん、じゃあね」

「優先輩、また学校でね」

 優が乗った車は組織に向かった。

「さっきの人達は友達?」

「うん、友達と彼女」

「なら関わりを考えた方がいいと思うよ」

「どう言う事ですか?」

「まぁいずれ話すよ。それより永野くんに彼女いたんだ」

「いちゃいけないですか?」

「そんな事は言ってないよ」

「何でここの高校に通っている事を知っているんですか?」

「組織の1人が学校に忍ばせてるからそれで知ってる」

「俺の行動を見透かしていたわけですね」

「そう言う事になるね」

「忍ばせた人ってまさか霜月?」

「そう、察しがいいね」

「それで今日は何の用?まさかこの話だけで終わる訳ではないですよね?」

「うん、期末も終わった事だし今日から能力の訓練だ」

「毎日?」

「毎日」

「じゃあ、3日に1回」

「間とって2日に1回」

「わかりました。けどそんなに忙しい理由はあるんですか?」

「うん、忙しい理由が2つある。1つ目は永野くんに早く能力を身につけて無自覚に能力を使わない様にするため。2つ目は能力を悪用する人達を止めるために永野くんを戦力にしたい。主にその2つだ」

「理由はわかったけど2つ目に関してはなんで僕なんですか?」

「君はきっと即戦力になると思ったからかな」

「いやいやそんな訳ないじゃないですか」

「いやいやそんな事はあるから」

「いやいや」

「いやいや」

 息ぴったりに言った。

「本当に?」

「本当に、あと俺が許可した時以外基本的には能力を使うの禁止ね」

「うん、わかった」

 車が止まった。

「杉山さんつきました」

「わかった。じゃあ永野くん行こう」

「わかった」

 優と杉山は車を出て組織の建物を見た。



ここまで読んでいただきありがとうございます。もし時間がありましたら感想などよろしくお願いします。

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