第6話 普段の日常とその裏側
永野優
本作の主人公。
音無紅寧
永野優の彼女で幼馴染。大人びた性格の持ち主。
黒沢海斗
優の幼馴染で親友。いつも優とふざけあっている。
藤宮雫
海斗の一つ下の彼女。紅寧を尊敬している。
霜月雪乃
転校してきた謎多き少女。
「おい、海斗お前わかってるよな?」
「はい、わかっています」
翌日、優は目が覚めた。そのまま横に目をやった。しかし、隣に寝てたはずの紅寧はいなかった。
「あれ、紅寧は!?」
焦った顔で寝室を出てリビングに向かった。
「おはよう優。起こした?」
「おはよう紅寧。いや、全然そんな事はないよ」
「それなら良かった、目玉焼きが作り終わったら朝食ができるからね」
「うん、わかった」
優は既に出来上がっている料理を机に運んだ。その時、家のインターフォンが鳴った。
「優、来たよ」
「優先輩、来ちゃいました。」
「うん、今から開ける」
インターフォン越しに、海斗と雫がいた。
「誰だった?」
「海斗と雫だった」
そして家の鍵を開けて海斗と雫を家に入れた。
「ごめんな優と紅寧、急に来ちゃって」
「ううん、大丈夫」
優は首を振りながら言った。
「やっぱり、紅寧先輩がいた。それより優先輩の家広くないすか?」
「そう?普通だと思うけど」
「優、普通じゃないと思うよ」
雫は優の家を舐め回す様に言った。そして海斗と雫はリビングの椅子に座った。
「それで、今日は何で来たの?」
「今日も紅寧に勉強を教わろうと思って来た」
「もし、紅寧がいなかったらどうするんだよ」
「そんな事はないと思ってたから」
「あと、今日海斗達来るとはわからなかったから何も用意してないよ」
「大丈夫。きっと何とかなる」
優達が話していたらチャイムがまた鳴った。
「次は誰だろうね」
優はインターフォンを覗いた。そこには霜月雪乃がいた。
「あれ?転校生じゃん」
「転校生?なんで優の家知ってるの?」
「わからない」
優は海斗と少し会話した後、霜月雪乃を家に入れた。
「急に来てごめんなさい。今日は永野くん達と一緒に勉強したくて」
「俺の家誰から聞いた?」
「クラスの委員長から聞いた」
「海斗、この人って噂の転校生?」
「うん、そう」
「はじめまして、私は藤宮雫です。雫って呼んでね」
「はじめまして雫さん。私は霜月雪乃です。雪乃って呼んでください」
横で優と紅寧は朝食を食べている。
「雪乃先輩って何で転校して来たのですか?」
「それ私も気になってた」
「お父さんが出張が多くてそれでこっちに来た」
「へぇ〜そんなんだ」
「優、食べ終わったら食器キッチンにお願いね」
「うん、わかった」
「優達はもう夫婦気取りか!?」
「今日はいつも以上にラブラブじゃないですか?」
「そうか?そうでもないと思うけど」
「いつもこんな感じなの?」
「うん、いつもこんな感じ。それでいつもいつも目の前でイチャイチャしている所を見せられて俺と雫の関係が薄れて見えてくるよ」
「そんなんだ」
「それよりコンビニに行くから何か欲しいものある?」
「いや、俺が行って来る。個人的に欲しい物がそれなりにあるし」
「うん、わかった。じゃあコーラお願い」
「ポテチをお願いします」
「紅寧はどうする?」
「優が選ぶ奴だったら何でもいいよ」
「霜月はどうする?」
「私は大丈夫」
「わかった」
紅寧と優は玄関に向かった。
「それじゃあ行ってくる」
「行ってらっしゃい」
玄関から出てコンビニに向かった。その途中、黒いハイエースが通った。
「この辺じゃあんまり見ない珍しいナンバーだな」
途端、口元にハンカチを押し付けられ気を失った。
(僕は日頃から心に決めている事がある。それは冷静だ。常に冷静であれば不意に来た出来事でも正しい判断が出来るしどんな状況になったとしてもすぐに受け入れなれた方がいいと思ったからだ)
「あれ?ここは?確かコンビニに向かってたはずなんだけど」
優は目覚めたが椅子に両手両足を縛られている。
「起きたか、永野優くん。なぜ、今この状況なのか心当たりはあるか?」
「ない!」
「じゃあ、最近辺な事は起きてないか?例えば普通じゃありえない事とか」
「黙秘権を行使します」
優は1秒間、考えた後に答えた。
「黙秘するって事はそう事って判断するけど大丈夫?」
「黙秘します」
「私達は君みたいな能力者を保護する機構、超能力者保護機構だ。君を歓迎する」
「組織の名前単純だな。それより歓迎するって言いながらなぜ拘束してる?」
「暴れられたら困るからな。解いてやれ」
「はっ!」
変な男の部下的な人が優の拘束を解いた。
「今日は永野くんの状況を見たかったから家まで送る。そういえば名を言ってなかったな。私は杉山海凛よろしく」
「わかってはいるけど僕は永野優だ。よろしく」
優は警戒している様子を見せながら自己紹介をした。
「まだ警戒している様だな。安心してくれ君を取って食うなんてしないから」
「そりゃするだろ。誘拐されて起きたら知らない場所に連れて来られているんだから。それにそんな顔されたら尚更するだろ」
杉山は変な笑顔をしながら優の方を見ている。
「まず、永野の能力について教えられる所まで教えてくれる?」
「自分でもよくはわからなけど何かをきっかけでタイムリープしている」
「と言うと?」
「恋人の死とか」
「わかった。じゃあ私達でその能力を意識的に使える様に訓練しようか」
「訓練?どうやって?」
「それは訓練の時教える」
外に出たらあたりはもう既に真っ暗だった。そして車から人が出て来た。
「今日、永野くんを送ってくれる佐藤だ。仲良くするといいよ。それじゃあ佐藤お願いね」
「人使いがあらいな」
「まぁいいじゃないか」
優は佐藤が運転する車に乗った。
ここまで読んでいただきありがとうございます。もし時間がありましたら感想などよろしくお願いします。




