第5話 転校生の忠告
永野優
本作の主人公。
音無紅寧
永野優の彼女で幼馴染。大人びた性格の持ち主。
黒沢海斗
優の幼馴染で親友。いつも優とふざけあっている。
藤宮雫
海斗の一つ下の彼女。紅寧を尊敬している。
霜月雪乃
転校してきた謎多き少女。
霜月雪乃と一緒に近くの公園まで行った。
「話って言うのは?」
「君の能力について」
確信をついた様に言った。
「僕の能力?」
「あなたのタイムリープ能力の事よ」
「なぜそれを?」
「その事は、今の段階では教えられない。けど、1つだけ教えられる事がある。まぁ忠告に近いけど」
「それは?」
「それは、あまりその能力を使いすぎないことだね。なぜかは教えられないけど、今日はそれを伝えに来たからまたね」
「ちょっ、まっ。それってどういう?まぁいいや」
優は呼び止めようしたが思いは届かず雪乃はそそくさと帰った。その後、優もそのまま家に帰った。
「自分の能力についてもよくわからないのに使い過ぎるなって言われてもな」
そのまま優は寝落ちした。翌朝、優は目を覚まして学校へ向かった。
「よっ!優、昨日休むなんて珍しいじゃん。サボりか?」
「昨日?昨日は学校に行ったよ」
「いや、昨日休んでだじゃん。あっ、そうだ。今日転校生が来るみたい」
「その転校生って女子?」
「そう女子、すっごく美人らしい。まぁ俺の彼女より超える美人はいないけど」
「なんで知ってるの?」
「たまたまかな、逆に海斗はなんで知ってるの?」
「ちょっと小耳に挟んでね」
転校生の話になり教室のドアを開けた。そして自席に着席してチャイムが鳴った。担任の先生が入った。
「1限目をやる前に転校生を紹介する。入って来ていいよ」
教室のドアを開けて教卓の近くまで来た。
「霜月雪乃です。よろしくお願いします。」
「永野、手を挙げて」
優は手を挙げた。
「手を上げた子の隣の席が空いてるでしょ。霜月はそこの席ね」
「わかりました」
指示された席に向かった。
「永野くんよろしくね」
「うん、よろしく」
「それでは1限目を始める」
普段通りに授業を始めたが、前回優が受けた授業と全く同じ内容だった。そして、4限目のチャイムが鳴った。優は弁当を持ってそそくさと教室を出て屋上に向かった。
「まずいなんで今日、繰り返してるかわからない」
優は焦った様子を見せながら昼ごはんを食べている。
「前回、しっかりと見送りしたし特に変な事は何もなかったけど。じゃあ、何でこうなった?可能性があるとしたら紅寧が家に帰った後ぐらいしか思い当たる所がない」
落ち着きを取り戻し、冷静に分析にした。昼ごはんを食べ終わり昼休みのチャイムが鳴って教室に戻った。そして授業を受けて6限目の終了のチャイムが鳴った。
「紅寧、行こう」
「うん、わかった」
「あ、そういえば今日僕の家に泊まっていかない?」
「うん、いいよけど服とか取りに行きたいから1回家に帰えってもいい?」
「うん、わかった」
「この辺でも大丈夫だよ、私の家から優の家まで近いし」
「帰るついでだから送るよ」
「うん、ありがとう。そういえば家にご両親はいるの?」
「いや、両親は研究室に1日中こもっているから家に帰ってこない。だから実質1人暮らし」
「そっか、ご両親の帰ったら紹介して欲しい」
「うん、わかった。いつになるかはわからないけど」
何気ない会話をしながら下校して紅寧の家についた。
「失礼します」
「あら〜あなたが紅寧の彼氏さんね。上がって上がって。いつも紅寧から常々聴いてます」
「初めまして、永野優と申します」
「紅寧の母の音無美緒です〜」
「私の部屋に入って待ってて」
「うん、わかった」
優達は丁寧に挨拶した後、紅寧は優を部屋に案内して準備を始めた。
「付き合ってから今まで紅寧の部屋に入った事ないから新鮮だわ。それよりこれで紅寧を助けられるかな」
紅寧の母がお菓子と麦茶を持ってドアを開けた。
「紅寧、もうちょっと準備に時間かかるみたいだからゆっくりして行っていいよ」
「わかりました。ありがとうございます」
「それで優くんは紅寧のどこを好きになったの?」
「終わったよ」
「用意するの早いね」
「服とか用意するだけだからね」
楽しそう話しながら紅寧の家を出た。
「そういえば、優ってご飯とか作れるの?」
「うん、基本的に何でも作れる」
「じゃあ、今日は私が作るね」
「いいの?紅寧の手料理食べてみたかった嬉しい」
「優が好きな食べ物はある?」
「基本的に何でも好きだけどその中だとカレーが特に好きかな」
「そうなんだ。優らしいね」
「紅寧は先お風呂かご飯どっちがいい?」
「先、ご飯からがいいな」
「うん、わかった」
この後、やることをそうだんをしながら優の家についた。そして紅寧は夕ご飯の支度を始め優はお風呂の準備を始めた。
「何でだろう?前回も含めて何かがトリガーになってタイムリープが起きている。やっぱり紅寧の死だと思う。それに霜月さんの『使いすぎないこと』ってどういう事だ?それとも無意識に何かが引き金になってるのか?」
自分の能力について考えてたらリビングの方からいい匂いがして優は紅寧がいるキッチンに向かった。
「あ、優。ちょうどいい所に来た。机に座って、今日は優のためにカレーを作ってみた。どう?美味しい?」
机の上には美味しそうなカレーが置いてある。そして優は1口、口に入れた。
「うん、すっごく美味しい。美味しくてほっぺが落ちそう」
優はすごく美味しそうにカレーを食べている。
「そう、それは良かった」
嬉しそうに紅寧はカレーを食べている。そして優はあっという間にカレーを食べ終えて続いて紅寧も食べ終えた。
「紅寧は先お風呂入っていいよ。食器は僕が片付けておくから」
「1番風呂もらってもいいの?」
「うん、今日は最初に紅寧に入って欲しいから」
「わかった。ありがとう」
紅寧はお風呂に入り優は食器を洗っている。
「仮に今日紅寧を助けられたとして紅寧だけが狙われてる理由は何だろう」
そして優は食器を洗い終わり寝る準備を始めた。
「紅寧を狙う者がいるって考えたら自然か。何の為に紅寧を、恨み?けど紅寧は恨みを買うような人じゃない」
「優、お風呂空いたよ」
「うん、わかった」
優は寝る準備を終えて紅寧とお風呂の順番を交代してお風呂に入った。
「お風呂も出た事だし寝よっか」
「うん、おやすみ」
「おやすみ」
優と紅寧はそのまま寝た。




