第二話 2度目の今日
「昨日、変な夢を見てさ僕を庇って紅寧が死ぬ夢で最悪だった」
「それが正夢にならないといいな」
冗談半分で言った。そして教室に入り自席へ向かった。
「おはよう紅寧、今日も美しいですね」
「別にいつも通りの事でしょ」
耳を赤くしながら何事もない顔をした。そして教室に担任が入り出席を取った。そして夢と同じ授業をやり4限目のチャイムが鳴った。紅寧は生徒会の仕事があり生徒会室に向かった。
「優、今日一緒に飯食べない?」
「ごめん、今日は1人で食べたい」
「そうか、わかった。じゃあ明日は一緒に食べような」
海斗は手を振りながら教室を出た。そして優は屋上に向かった。
「今日の授業、夢で見た授業と全く同じ内容をやってた。もしかして!あの夢って現実!?そんなわけないか。多分、正夢になってるだけか。だったら紅寧がヤバい!夢どうりなら帰り道で何かが起きる。今日は違う道で帰ろう」
立ち上がった瞬間、そしてチャイムが鳴った。
「あ、授業に遅れる!」
走って教室に向かった。そして授業が終わり6限目のチャイムが鳴った。
「紅寧一緒帰ろう、あとついでに海斗も」
「ついでってなんだよ」
話ながら下駄箱に向かい雫と合流した。
「今日は違う道で行かない?」
「いいよ」
校門を出ていつもと逆の道で行った。
「そういえば、夏休み海斗と一緒に遊園地行こうと思っていますけど紅寧たちも一緒に行きませか?」
期待の眼差しで聞いて来た。そして白髪の女の子がすれ違った。
「予定確認するからあとで連絡する」
「キャー、窃盗よ窃盗よ」
女性が窃盗犯を指刺しながら腰を抜かして大声で叫んでいる。そして女性用のバックと包丁を持った黒服の人が優へ向かって突進して来た。
「危ない!」
人が倒れる音がした。優は倒れる音がした所を見たら紅寧が包丁で刺され血まみれに倒れてる所を見た。窃盗犯は逃げて行った。
「海斗!早くあいつを追いかけろ!」
「あ、そうだ!110番、110番、」
雫は震える手で警察に通報した。そして紅寧は救急車に運ばれて緊急手術室に入ったが死亡が確認された。優達は待合室で座っていた。
「優、大丈夫か?」
「今日は家に帰ってゆっくり寝た方がいいよ」
「わかった、1人になりたいから先帰ってていいよ」
海斗と雫は病院を後にした。
「なんでこうなった?昨日の夢は夢じゃないのか?、あれは現実だだだのか。今日、寝れば今日もう一回やり直せるはず!」
優は急いで家に帰りすぐに寝た。翌日、起きてすぐテレビを見た。
「6月27日、今日のニュースです。笠間選手の直筆サインはニューヨークで予想の3倍以上の価格で落札されました」