第14話 幸福の境界線
永野優
本作の主人公。
音無紅寧
永野優の彼女で幼馴染。大人びた性格の持ち主。
黒沢海斗
優の幼馴染で親友。いつも優とふざけあっている。
藤宮雫
海斗の一つ下の彼女。紅寧を尊敬している。
霜月雪乃
転校してきた謎多き少女。
杉山海凛
超能力者保護機構の頭。
佐藤健
超能力者保護機構の副長と運転手である。杉山とは幼馴染である。
豪力康雄
力が強そうな見た目をしている。訓練司令官である。
「何の映画観たい?」
2人は映画のスケジュールを見ている。
「え〜とね、君の秒針、僕の鼓動が気になるかな」
「じゃあ、これ観よ。ちょうど僕も観たかったから観よう」
2人は映画のチケットを買って映画館に入った。そして映画が始まった。世界で自分たち以外の「時間」が完全に止まっている。 止まった電車の前で、主人公の青年・レンと、ヒロインのユナが向かい合っている。
『……ねえ、もうすぐ限界みたい』
レンが悲しそうに笑う。彼の指先から、少しずつ色が透け始めていた。
『そんなわけないでしょ!この「停滞」が解ければ、また元の日常に戻れる。二人で明日の映画の約束をしたじゃない』
ユナが必死に彼の手を握ろうとするが、指は空を切る。
『この世界を動かすには、誰か一人の「時間」を全部置いていかなきゃいけない。……ユナあなたは生きて。俺の分まで、ちゃんと秒針を刻んで』
レンの体が、光の粒となって夕日に溶け込んでいく。 ユナは崩れ落ち、動かない時計の針を叩いた。『嫌!絶対嫌!レンがいない世界なんて考えられない!』
暗闇の中、劇中のレンの叫びが響き渡る。そしてエンドロールが流れる中、 それまでポップコーンを食べていた優の手が止まり、隣に座る紅寧の体温を確かめるように、そっと自分の距離を縮める。そしてエンドロールが終わり映画館を出た。
「面白かったね」
「うん、優はどの辺が面白かった?」
「僕はやっぱり最後のレンが消えたシーンが感動した」
「私もそこ良かった、私達を泣かせに来てた」
「あそこで夜食、食べる?」
優が指差した店はカフェだった。
「うん」
2人はカフェに入り注文をした。優はカツサンドが届き紅寧はミートソースが届いた。
「今日は楽しかったね」
「うん、ちょうど観たい映画も観れて良かったし、色んな服を着ている紅寧が見れて良かった」
「次、出掛ける時に海斗達も誘ってどこか行きたいね」
「行くとしたはどこがいいかな」
優は少し悩んだ顔をした。
「ありがちかもだけど遊園地とかどうかな」
「いいと思うよ、誘ったら絶対来そう」
優のスマホに電話が掛かって来た。その表示名には杉山の名前があった。そして優はすぐに拒否ボタンを押した。
「電話に出なくていいの?」
「うん、別にすぐに出なくちゃいけない人でもないし、それに今は紅寧とデートしてるからね」
2人は夜食を食べ終わりお会計をした。そしてショッピングモールを出て2人は家に帰った。優は自室で杉山に電話を掛け直した。
「もしもし、永野だけどどうした?」
「永野、明日予定空けといてね」
「何故ですか?」
「明日、松本が永野の家に来ると思うけど松本について行ってね。君の能力を安定させたいから」
「うん、わかった」
優が返答した瞬間、電話が切られた。翌日、松本が家に来て優は玄関に向かった。
「話は聞いていると思うからさっさと行くよ」
「はい」
2人は車に乗り杉山がいる訓練所に向かった。そして訓練所について2人は杉山がいる部屋にについた。松本はドアを3回ノックしてドアを開いた。
「やっとついた?」
「はい、連れて来ました」
「何の用件?」
「電話でも話だけど君の能力は不安定だから訓練すると言ったと思うけどそれとは別件がある」
杉山が机に資料を出した。
「これは?」
「これは予言に対して参加する人達と部隊が振り分けられた事をまとめた資料だ。これをよく読んでおくといい」
「部隊編成するのはいいけど、どこに出現するかわからなくない?」
「わからないから日本全土に部隊を配置するために振りけた」
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