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きみを救う僕は  作者: 柊天馬
第一章 1学期編
10/14

第10話 覚醒と報酬

永野優ながのゆう

本作の主人公。


音無紅寧おとなしあかね

永野優の彼女で幼馴染。大人びた性格の持ち主。


黒沢海斗くろさわかいと

優の幼馴染で親友。いつも優とふざけあっている。


藤宮雫ふじみやしずく

海斗の一つ下の彼女。紅寧を尊敬している。


霜月雪乃しものつきゆきの

転校してきた謎多き少女。


杉山海凛すぎやまかいり

超能力者保護機構の頭。


佐藤健さとうけん

超能力者保護機構の副長と運転手である。杉山とは幼馴染である。


豪力康雄ごうりきやすお

力が強そうな見た目をしている。訓練司令官である。



「話し合い終わった?」

 優に紅寧が話しかけて来た。

「うん、帰ろうか」

「帰ろう」

「霜月さんも一緒に帰る?」

「私は大丈夫。帰りに寄らないと行けないから」

「わかった。それじゃ先帰るね」

「うん、また明日ね」

「また明日」

 優と紅寧は教室を出た。

「永野優、我らにとってどう言う存在になってくれるか楽しみ」

 誰もいない教室にいる霜月が独り言を呟いた。

「今日は僕が夜ご飯作ろうか?」

 優は帰り道で聞いていた。

「いいの?優が夜ご飯作るのって珍しくない?」

「最近、紅寧の手料理を食べさせて貰ってるからそのお礼にと思って、それで何がいい?」

「私の好物のホワイトシチューがいいな」

「僕の得意な料理だから楽しみにしてね」

「わかった、楽しみにしてるね」

 2人は優の家に帰り優はホワイトシチューを作り紅寧に振る舞った。

「ご馳走様、このホワイトシチュー今まで食べて来た中で1番美味しい」

 紅寧はご満足げに褒めた。

「本当に?ありがとう」

「何でこんなに料理が上手なの?やっぱり親がなかなか帰って来ないから?」

「そうだね、だから必然とね」

「私が夜ご飯作るより優が作った方がいいと思うけど」

「そんな事はないよ、紅寧の作った料理の方が僕は好きだな」

「本当に?嬉しいな。そうだ、ごめん優、この後予定があるから帰るね」

 席を立って2人は玄関の方に向かった。

「うん、わかった。気をつけてね」

「ありがとう、また明日ね」

「うん、また明日」

 紅寧が帰った後、優は準備をした。翌日、優が学校に着き、自席についたのと同時に担任の先生が入って来た。

「はいみんな、席に座って」

 立っていたクラスメイト達が席についた。

「今日は、テスト返しと終業式だ。覚悟しとけ」

「海斗、テストの自信はある?」

「そりゃあるよ、最低でも20位以内には入ってるかな。それで優はどう?」

「100位以内に入ってるといいな」

「願望かよ」

「それじゃあテストを返して行く」

 一人一人にテストとそれぞれの教科の点数と順位が書かれた紙を渡された。

「海斗はどうだった?」

「13位だったよ」

 海斗は優に平均90点と書かれた点数表を見せながら言った。

「紅寧はどうだった?」

「私は1位だったよ」

 紅寧は全て100点の点数表を見せて言った。

「さすが紅寧、相変わらずに学年トップだね」

「それで優はどうだったんだよ」

「僕は24位だったよ」

 優は平均85点の点数表を見せた。

「テスト期間にゲームをやってたと思わないぐらいの点数をしてるね」

「まぁ学年1位の人から教えてもらってたからね」

 そして終業式が終わり、そのまま終礼を始めた。「明日から夏休みになるけど、くれぐれも変な事は起こさない様に」

 担任は必要事項を全て伝えて終礼を終えた。

「優、一緒に帰ろう」

「ごめん、今日ちょっと予定があるから先帰るね」

「うん、わかった、じゃあ夏休みまた会おうな」

「うん、また夏休み」

 優は教室を出て校門前に止まっている黒いセダンに向かった。そして車の窓が開いた。

「学校終わった?」

「はい、今日も訓練ですか?」

「そうだね、今日は前やった訓練を少し減らして能力を使える様に訓練すると思うよ」

「前の訓練はあるのは良いんですが、能力の訓練をするのは早くないですか?まだ、今日で2日目なんですけど」

「豪力が一昨日の永野くんを見て変えたらしい」

「どんぐらい訓練を減らされますか?」

「それはわからない」

「そうですか、訓練所は一昨日と一緒ですか?」

「いや、今日は違う場所でやるよ」

「じゃあ今日はどこでやりますか?」

「今日は足立区の訓練所だよ」

「足立区に地下の訓練所を作れる土地があるんですか?それになぜ足立区なんですか?」

「空き家があるからね、だから今回の訓練所も空き家の地下にある」

「そうなんですね」

「もう着くよ」

「わかりました」

 5分後、一軒家の空き家に駐車をして訓練室に入った。

「おっ!来たな、永野」

「はい、ただいま参りました」

「佐藤から多少訓練の事聞いているだろ?」

「はい、聞いています」

「一昨日やった訓練をそれぞれ150回ずつやれ!」

「はい!」

 優は全てやり終えて息切れをしてきたそうな顔をしている。

「終わったか?」

「はい、終わりました」

「今から能力の使い方を教える」

「はい!」

「まず自分の中にある気を感じとる。そして自分の能力をイメージしたら能力が発動する。それだけだ、何か質問があるか?」

「はい、自分の能力がいまいちわからないです」

「この前、能力を教えてくれたよな?」

「はい」

「時間が戻るイメージで1分前に戻ってみろ」

「はい!」

 優は深呼吸をして目を閉じた。そして周りに風がまった。

「こんな調子で能力を扱えるのは異例だ。今までにこんな成長を見せた奴は知ってる限り1人しかいない、けどいいぞそのまま自分の能力のイメージを続けて」

 途端、優は聞き覚えのあるセリフが聞こえて来た。

「今から能力の使い方について教える。まず自分の中にある気を感じとる。永野!聞いているのか!?」

 優は目を開けた。

「よっしゃー!戻って来れた!」

「どうした?永野、何が戻って来れた?」

「豪力さん、能力が使えました」

「どういう事だ?」

「タイムリープですよ!タイムリープ」

「使える様になったのか?」

「はい!」

 嬉しそうに優は豪力に言った。

「そうか、かなり飲み込みが早いんだな。能力をこんなに早く使える奴は全然いないんだぞ」

 豪力は珍しくもあっさり能力を使った優に褒めた。

「そうなんですか?僕もこんなに早く能力を使える様になるとは思いませんでしたよ」

「早く習得したのはいいが、だからと言って訓練をしないのは違うからな」

「はい!わかっています」

 途端に優は倒れた。そこでタイミングよく豪力受け止めた。

「これはまた練習メニューを変える必要があるな」

 豪力は気を失っている優を医務室に運んだ。そして杉山に電話をかけた。

「杉山さんですか?」

「うん、そうだよ。豪力が僕に電話してくるの珍しいじゃん。どうしたの?」

「永野が目覚めました」

「それは本当か?」

「はい」

「彼はやはり予言通りの子じゃないか!神は僕に味方した様だ!」

「はい、我らにとって凶と出るか吉と出るか彼次第です」

「それでは引き続きよろしく頼む」

「わかりました」

 豪力は電話を切った。

「永野優、今後が楽しみな人物だ。あまり失望させてくれるなよ」

 その後、優は目が覚めると病院の天井だった。

「ここは?」

「優、わかる?ここは病院」

「病院?」

 優は起き上がりながら言った。

「うん、病院。丸一日、目を覚さないから心配したよ。優が倒れたって聞いた時に凄く心配したんだから」

 泣き目になりながら紅寧は言った。

「心配かけてごめんね」

「あまり心配にさせないでよ。前、誘拐された人達に何かされたの?」

「いや、何もされてないから大丈夫だよ。ただ貧血で倒れただけだと思うよ」

「なら良かった」

 紅寧は泣き目になりながらも笑顔で言った。

「紅寧に心配をかけたお詫びに、明日、ショッピングモールに一緒に行こうか」

「うん、行く」

「そういえば、全教科80点超えたから約束のご褒美が欲しいな」

「いいよ、じゃあ目を瞑って」

 優は目を瞑った。そして紅寧は優に口付けをした瞬間、優は目を開けた。

「はい、私からのご褒美」

 紅寧は上目遣いで顔を真っ赤にしながら言った。

「まだ、ご褒美が足りないな〜」

「ご褒美は1回まで、また今度ね」

「うん、次のご褒美に期待しているよ」

 その後、優は退院をして家に帰った。








 


今回、優の能力がタイムリープだと判明し、物語が大きく動き出しました。そして、二人の関係もついに進展しましたね!

次回は夏休み編に突入します。優と紅寧のデート、そして新たな敵の影にご期待ください!

ぜひ感想などいただけると嬉しいです。また次回お会いしましょう!

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