#神田の絆
事務所に戻り、天下統一エージェンシーは菊乃屋キャンペーンの準備に突入。家康は「戦国の人心掌握術」を基に、キャンペーンの柱を提案。「民の心は『絆』で動く。菊乃屋の百年は、神田の民の絆の証。翔太殿の技と、美津子殿の和菓子を一つにせよ」と指示。
太郎は家康の言葉を現代風に翻訳。「よし!テーマは『神田の絆、菊乃屋の味』!翔太のスケボー動画と、菊乃屋のどら焼き作りの映像をミックス。地元の若者たちが菊乃屋を応援するストーリーで、TikTokとインスタでバズらせる!」花子が「いいね!BGMは地元のインディーズバンド使って、テロップはポップに!『神田の誇り、キミの手で!』って感じで!」とアイデアを重ね、ゴーちゃんは「俺、地元のスケボー仲間と一緒に撮影すっか!神田のストリート感、マジ出るぜ!」とノリノリ。
撮影当日、菊乃屋の店前はまるで祭りのよう。翔太が店の暖簾をバックにスケボーでジャンプし、仲間たちが「菊乃屋、最高!」と叫ぶ。美津子はどら焼きを焼きながら、「翔太が…戻ってきてくれた」と涙ぐむ。太郎はスマホで撮影し、花子がリアルタイムで編集。家康は脇で腕を組み、「ふむ。戦場の士気は高い。旗はすでに民の目に届いておる」と呟く。
キャンペーン動画は「#神田の絆」で公開。翔太のトリックと美津子のどら焼きがシンクロし、地元の若者たちが店に集まるシーンで終わる。コメント欄には「神田、めっちゃ熱い!」「菊乃屋、絶対行く!」「翔太、カッコよすぎ!」と反響が殺到。公開3日で100万再生を突破し、菊乃屋には客が押し寄せた。
美津子は目を潤ませ、「佐藤さん、徳川さん、翔太…ありがとう。うちの店、生き返ったよ」と礼を言う。翔太も照れながら、「母ちゃんのどら焼き、意外とイケてるな。…これからも、よろしく」と呟く。太郎はガッツポーズし、「じいちゃん、俺たちやったよ!」と叫ぶ。
家康は静かに微笑み、「ふむ。第二の旗、掲げたり。されど、太郎よ。戦はこれからが本番じゃ」と告げる。その言葉通り、電王社の影が忍び寄っていた。




