輪廻転生、その理由
「いつから……だ?」
「キョメ三人はもう死んでるよぅ。あたぁしが化けてた女子はもうイムラに着いた頃かねぇ」
俺は幻術にはまってずっとこいつらと行動を共にしていたのか!?
「俺は帰りたい」
「どこにぃ?」
「ここじゃない、日本、そう日本へ帰りたい!そこには妻や娘がいるんだ!」
「それは無理だねぇ」
「なんでわかる!」
「お前さまの記憶、それはねぇ死者の記憶なんだよぅ」
やはり俺は死んだのか。
こっちで生きてきた記憶はあるし、母親やスズユフミにも愛情はそれなりにある。
だが『ここではない』のだ。
そう思った瞬間、景色が変わる。
白い部屋。
何もかも白い、
天井も壁も床も。
数歩先に人影がある。白い。
あんた誰だ?また幻術か?
「いいえ。あなたの魂をここへ呼び寄せました」
声として聞こえるのではなく、頭の中に声?が響く。
テレパシー?
「魂とは記憶です。あなたの地球と呼ばれる星での生活、一部はプロテクトかけてます」
どうして?
「望郷の念が強くなりすぎるからです」
なんだと!
「新しい生を未練なく過ごしてほしいから」
なんのために?
「文明の発展、それの加速のため」
…………
「あなたがいた地球でも同じような試みはされてました。
あなたのような存在が文明の発展を促し、栄えた文明は滅びを迎え、そしてまた新しい文明が生まれ、それを繰り返したのですよ。何度も。その痕跡すら残ってはいませんが」
どういうことだ。
「生き物が生まれ、育ち、子を産みそして死んでいく。このサイクルは人という種にも当てはまります」
神ってわけか。
「あなたの想像するような神というわけではありません。私たちはシステムのようなもの。この世界、宇宙を支配する法則だと理解してください」
わけわからん。
「人の身には理解が追いつかないでしょう。『そういうもの』なのです」
それで何の用だ?
「あなたに少しばかり異能を授けます。それをどう使うかはあなた自身」
なんだって?
「あなたの新しい生、それを育む世界に影響を与えるためです」
無茶振りもいいとこだな
「あなたも愛しい我が子。思うように生きなさい」
何だってんだ。
俺は、俺は……。
読んでくださりありがとうございます。
ここで完結とします。
試作として書いてみましたが、昔描いてたマンガとの違いに四苦八苦しました。
いずれ続きは書いてみたいと思います。




