表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
クライイングサイクリング  作者: 森ノ宮シェリー
9/10

夜の通り

○夜の通りにて

そして、僕はなんだか気になって外へ出た。パンクを直した自転車に乗りこみ、いきなり走り出した。行く先は駅前のハンバーガー店。僕はどうやら今を実感したくなっていた。


大きな通りへ出た。道なりに走った。夜道は暗い。ライトは薄っすら見える。

僕はただ走り抜けていく。商店街の入り口に差し掛かった。そのまま入っていく。


夜の通りを、自転車で滑走する。

光瞬く。

ネオン流れ過ぎる。

僕の笑顔は崩れる。

僕は夜の波に乗って進んでいった。

空の下、ぼんやりとした気分は清々しく変容する。


夜は、恵みを与えてくる。

それは滑走とともに溢れる、光の教化だったりするのだろう。

この世界は異色だが、呪われてはいない。

好きと愛着の遊撃が僕と仕事を潤す世界。そう、理解した。


この夜、僕の世界は夜の光によって祝福されていた。最高の世界を僕は経験した。

素敵な夜行を実感したのだった。


僕にとって、夜は大きなことを教えてくれる。

そう理解している。

これを経験した僕はもう、呪われてはいない。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ