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「...なんだか今日はいつにもまして頭が痛いな...」
「どうした?いきなり。」
ギルドでゼンと話していると、今日数回目の頭痛がした。
「なあ、ホント教会行ったらどうだ?...すまない。俺の悪い癖だ。すぐに口出ししてしまう。」
「...いや、そうだな。俺も久しぶりに教会に行ってみることにする。」
確かにこの頭痛は何かがおかしい。
今俺が何をすべきかを自分に言い聞かせる意味も含め、ゼンの提案に乗ることを言葉にした。
「ようこそいらっしゃいまし...なんだ、冒険者か。何の用だ?」
相変わらずの変わり身だな。幸い今の俺は身なりがきれいだからそこまで邪険にされていないが
腹が立つほど軽蔑した視線を感じる。
「《診察》したいのだが...」
「そんなものをお前なぞに使わせる義理はない。帰れ。」
「...そんな物言いはないだろう。一応お前も司祭だろう?違うか?」
「黙れ。冒険者風情が黙っていればいい気になりおってからに...どうせ碌な仕事もできないゴロツキが...」
「いったい何の騒ぎです?ザガンさん。」
「これはこれはイザーシャ様。大変お見苦しいところを...今すぐ追い出しますので...」
...なんだって?あの20代くらいの人がイザーシャだって?俺よりも年上ならば3●才くらいのはずだが...
「ですからそのように差別をするのは神の御心に反するとあれほど...」
俺の顔を見たイザーシャが手に持った本をぱたりと落とした。
「あなたはもしや...ザガンさん、すみませんがこの方を治療室へ。」
「え!?...フ、フン。ならば仕方がない。来い。」
???「病院にはたいていむかつく看護婦さんが一人はいるものだよ。」