6
「あーあ、忠告したのに。...《死の影》。」
俺ちゃんは魔法で背中に黒い羽根なようなものを作った。...やっぱこの形が一番使いやすい気がするんだよね。...ついでに顔も隠しておこう。...よし、これでいい。
フェイスマスクのようなものを作った。さながら、ファンタジーの暗黒騎士かな。
「...は?」
男がナイフを取り落とす。...あちゃー。怖がらせすぎたかな?
「おい、どけ!俺がやる!...《ファイヤーボール》!」
どうやら魔術の心得があるやつがいるみたいだ。
「まあ、関係ないけどね。」
先ほど作った羽で撃ち落とす。もちろん羽にキズなどつくはずがない。
「...オイ...逃げるぞ!」
「あっ待って...まあ、もういいや。」
みんな逃げてしまった。財布が手に入ったからいいけど。...お、結構入ってる。
・・・
「マスター、もう1本!」
適当な酒場で高めな発泡酒とツマミを食べる。これだよ、これ。
「あいよ!...さっきとは打って変わって気前がいいねえ!スカッとするよ!ほれ、サービスだ!」
酒場の主人が揚げ物をくれた。
「お!そいつはどうも!...いやー仕事の後の酒はうまい!」
ああ、ひとしきり楽しんだし、そろそろ戻るとするか。あんまり動きすぎると違和感が残るからな。
「さーて、そろそろ寝るか。」
そう言って俺ちゃんは宿のベッドに入った。...気づけば朝日が昇っていた。
???「そういえば、揚げ物って炭酸系に会うよね。」