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読んで下さりありがとうございます!

学園編いよいよスタートです!


よろしくお願いします…

どうも。皆様ご機嫌よう。

リリアーネ・トパーズ・エクステリアスと申します。

10歳です。

気づけばあれから2年ですね。ちなみに、今も王太子様の婚約者ですし、時々遊びに行ったりしています。


え?なんで10歳から始めたのかですか?

それは簡単です。

10歳から学園に入るからです。


この世界の貴族は、全員アマリリス王立教育学園という学校に行かなくてはいけません。

この学園には、一応任意の初等部もありますが、なにせ、娘煩悩のお父様です。学園に入れるはずもありませんね。

ですが、中等部からは全員強制で行く必要があります。ちょっと義務教育っぽいんですよ。


あ、ちなみに学園の編成的には、5歳から9歳までが初等部、10歳から13歳までが中等部、14歳から17歳までが高等部、18歳から20歳までが研究部(大学の様なイメージ)です。

そして、この光猫というゲーム、スタートが14歳です。それもそのはず、この学園高等部までは貴族しか通えません。主人公が引き取られたのが13歳の後半なので、通えるはず無いのです。


まあ、こういう転生ものでありがちな、ヒロインも転生者設定なら分かりませんが…


取り敢えず、私が中等部に通うことは決定な訳ですし、制服の採寸しなきゃですね…


「あらあら…お嬢様はスタイルが良いですねぇ。これは捗りますわ!」


「でしょう?お嬢様はとびきりスタイルが良いんですの!」


「ええ!素晴らしいわね!羨ましいわぁ。あ、お飾りとかはどうします?」


「何もなしで、そのままでお願いします!」


はい。皆様お察しの通り、貴族あるある制服の飾りが凄いに繋がります。

元からふんわりパニエの入った可愛らしいカフェモカ色のワンピースなのに、それをごってごてに飾るんです。お家の権力を示すために…

無駄だと思いません?

元々の方が絶対可愛いですって!


だって、カフェモカ色のワンピースにちょっとスリットが入って間から茶色基調のチェックが見えるんです。おまけに胸元には真っ赤なリボンが控えめにいます。

完璧じゃ無いですか?

めっちゃ可愛いですよ?

どっかの私立みたいです…あ、そういやこの学園国立だけどお金持ちですね。


まあ、そういう訳でドレスをごてごてにする気は一切ないわけです…

世の中シンプルイズザベストですよ!


「はい、終わりです!お疲れ様でございます。」


「お疲れ様です。わざわざありがとうございますね。」


「いえいえ。こんな可愛らしい子の服を作れるなんて、モチベーションが上がりますわ。」


「お世辞でも嬉しいですわ。ありがとう。」


「お世辞じゃあありませんわ。」


さすが、王都で人気の服屋?いやブランドのエリザベスのオーナーさんです。マダムです。

おだて上手ですね…


「はい!出来ましたわよ。鏡をご覧下さい。」


おお!

鏡には気高く高飛車そうな御令嬢が映っていました。

この顔ね、美人なんですけどね…いかんせん、つり目なので性格がキツく見えるんですよね…


ーコンコン


「お姉様。僕です。入っても?」


「ええ。大丈夫よタグラス。」


私の返事を聞いてタグラスがそっと入ってきました。

あれから、2年経ってタグラスも5歳です。

そろそろ、後継ぎ教育がはじまりますね…


「わ!お姉様、お綺麗ですっ!」


目をキラキラさせて褒めてくれるタグラス…

かっ可愛いです!

5歳になっても相変わらず可愛いです!


「こら!タグ!勝手にお姉さまの部屋に入ってはダメよ!」


「でも、お母様、お姉さまのご許可は頂いたよ?」


「それでもよ。タグは男の子、お姉様は女の子なの。お姉様だから良いけれど、他の女の子にしちゃダメよ?」


「はあい。でも、お姉様綺麗だよ?」


言い逃れ…というより純粋な報告ですね。

このくらいの年齢の時は、裏表が無いので褒めてくれると普通に喜べます。

ちなみに、タグラスにはまだ家庭教師がついていません。

なので、お母様が教育係…という感じですかね?


「ええ、そうね。リリー、とっても綺麗だわ。」


「ありがとうございます、お母様。でも、あまり無理をされないで下さいませ。今が大切なのですから。」


「もう!旦那様に続いてリリーまで!やんなっちゃうわ!私これでも貴女とタグとアンを産んでるのよ?大丈夫だわ!」


はい、お母様、また妊娠してます。

4人目です。


まあ、でも確かに元気そうです。

流石に三児の母は強いですね…

お母様の場合、乳母にもあまり頼らずに育ててますし…


あ、ちなみに、タグラスの下にもう1人妹が産まれました。

名前はアンネル、年は2歳です。

もう、めちゃくちゃ可愛いです!!


「おねーさま?おにーさま?」


ほら!今も顔をひょこっと壁から覗かせました!

可愛いです!


「あら、アン!貴女お昼寝してたんじゃ…?」


お母様は困惑気味ですが…


「ああ!お嬢様!すみません!起きてしまったみたいで…」


「良いのよ。子供はそんな物だわ。最もリリーはあまり手のかからない子だったけども…」


そうなんですね。

まあ、他の子より知能は高かったかもしれないですけど…


「おねーさま、きれい!」


「ほんと?」


「うん!おねーさまねーおひめさまみたい!」


「ありがと。」


うん。可愛いです。


今日も妹が可愛いです。


「お姉様」


「ん?どうしたの?タグ。」


「入学祝いと言いますか、そっその…これを…」


あら?お花のバレッタですか?

可愛いですね…


「ありがとう。大事にするわね。」


「はっはい!」


「あのねーこれねーおにーちゃんとえらんだんよー」


「そうなの?」


「ちょっ!アン!」


赤くなってますね。可愛いです。

弟も可愛いです。


どうしましょう、可愛い妹と弟に囲まれて幸せです。

この世界になって初めて推しが可愛すぎて辛いです。


うう…幸せ者ですね。


平民落ちしても、爵位や家になんの執着もありませんが、この2人に会えなくなるのは残念ですね…


「どーしたの?おねーさま。」


「ううん。なんでもないの。」


可愛らしく心配してくれるなんて嬉しいですね。


「くるってまわって!くるって!」


この子のお願いなら叶えます。

それ!


「わー!かわいい!おひめさま!」


スカートがふんわり広がりながら一周しました。

たしかにこれは、可愛いかもしれません。


え?羞恥心はどこへですか?

何度聞くんです?それ。良く飽きませんね。

もう人生99回してますよ?一周回って若くなりましたよ、気持ちが。


「お姉様!」


「ん?」


「学園に行っても僕らのこと忘れないでください!」


「もう、大袈裟ね。一生の別れじゃあるまいし。長期休暇には帰ってくるわ。」


学園といっても、寮生活なんですよね。

なので、こんなに寂しがってる訳なんですが…


「お父さんもさみしーよー!」


「うげ!」


「逃げないでー」


そんなにしょんびりしないでください、お父様。

恥ずかしいですって…


はい、ご存知の通り娘煩悩のお父様です。

私だけじゃなくて、アンもタグも溺愛してますが…


「うう…寮になんていかせたくなかったから初等部にも行かせなかったのに…」


「そんな事言わないで下さい…」


「おとうさま、だいじょうぶ?」


タグも私も、お母様でさえ冷めた目で見てます。

アンだけがお父様の頭をなでて、よしよししてます。

いい子ですよね…いい子…


「お父様は大丈夫よー。ちょーっと治らない病気(子煩悩)にかかってるだけですからねー。」


「なおらないびょうき?」


「そうよ。だから心配しなくてもいいのよ。さあ行きましょねー。」


お母様にアンが連れて行かれました。

年を追うごとに、お父様に対して冷たくなっていきます。

タグもお父様に対して冷たくなってます。

きっとアンもその内…冷たくなるんでしょうね…


「ええっと…」


あ、マダムが呆気に取られてます。

これはちょっと不憫ですね…


「家族がすみませんね。あの、制服はこれで大丈夫ですから…」


「ええ、分かりましたわ。少し採寸取っておくので、少々お待ち下さいね。」


「分かりました。」


パパッと制服を脱いじゃいます。

タグラスが出ていく暇もないくらいに早着替えです。


「あ、採寸ができたら呼んでください。」


「分かりましたわ。できたらお呼びしますね。」


マダムが優しく笑っています。

良い方ですね。これからぜひ、贔屓にしていきたいです。


「さ、タグ、邪魔になるとアレだから行きましょ。」


「はあい!」


「…お父さま、放置?え?悲しい…」


え?何か聞こえますか?

気のせいじゃないですか?

タグも知らないフリして歩いてますし…


「…ひどい…」


え?なにか言ってる気がしますが、知らないフリをするが吉ですね。


え?酷いですか?

またまた〜





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーパン屋の娘になりたい令嬢は、妹と弟に囲まれて幸せな気分になるーーーーーーーーーーーーーーーーー





総合が100超えました!

やっと…短編に…おいつい…た…





***

今までの物を見返していたら、タグラスがダグラスになってました。

直してきます!

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