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読んでくださりありがとうございます。

前回からちょっと飛びます。

そんな日々を、つらつらと繰り返していたら気づけば8歳になっていました。それまでには、弟が1人生まれたくらいで特に何もないので、割愛しますね。


8歳になったところで特に何も変わらない、平和な日々をおくっていたある日の事です。

私の穏やかな平穏をぶち壊す事件が起こりました。


「あの…お父様?今なんとおっしゃいましたか?」


「だから、リリーは今度王宮で行われるお茶会に招待されたんだよ。」


お父様が、ほら招待状もここにっと柔和な顔を緩ませて、軽くウィンクをしてきました…

ってそうじゃないです。


「リリーも、もう8歳だからそろそろ良いかなって。」


なにが?何が良いんですか?!


え?なんでこんなに焦ってる(?)のか分からない…ですか?

そうですか…ですよね…

こう言えば分かってもらえるでしょうか…


お茶会に呼ばれる=婚約者候補


お茶会という名の戦争…もとい社交に出るという事です。

デビュタントはまだだけど、お茶会には出なきゃ行けないってどうなんでしょ…


って、解けない疑問をぐるぐる考えても仕方がないですね。

次行きましょー!


「リリーはそれでも良い?」


それ、断っても良いやつですか?

断ったら、だめじゃないですか?

選択肢無くないですか?


「はい!大丈夫です!お茶会、楽しんできますね。」


「あぁ。そうしてくれ。」


いやー…楽しめないでしょう…


本来の私なら、真っ先に断ってますもん。

だって面倒くさいじゃないですか?

王太子様の婚約者とかなりたくなかったですし。

でも、今回は仕方ないです。私の目的(平民落ち)の為に、利用するしかないです。


…社交は嫌いですけど。


「そうと決まれば、ドレスの用意をしよう!」


お父様ノリノリですね。

そうですよね。娘が王太子様に見初められたらお家の株もうなぎ上り…


「あぁ!可愛く着飾ったリリーが楽しみだよ!あのいけ好かないガキの為というのが、癪に触るけど。」


違いましたね。

はい。

この人が私の事を溺愛していたのを忘れていました。


お家の事よりなにより、私の事なのでしょうか。

娘煩悩恐るべしです。


「おねーちゃ、どこか行くの?」


キャーーー!!かわいい!!

なんでしょうか?この可愛らしい生き物は!


は!すみません。取り乱しました。

この、可愛らしく瞳を潤ませてこちらを見てきている男の子は、弟のタグラスです。

まだ3歳。成長途中の可愛い男の子です。


え?可愛い可愛い言い過ぎですか?

そんな事ないですよ?まだ言い足りません。

だって可愛い盛りですもん。

この時期を過ぎたら、いけ好かないガキになってしまうんですよね…


「おねーちゃ?」


「あ、ううん。あ、やっぱりいいえ?」


「どっち?」


「タグラス。リリーはお茶会に行くんだよ。」


「おちゃかい?」


「そう。お友達とケーキを食べたりお喋りしたりするんだ。」


お父様…だいぶオブラートに包みましたね。

タグラス、騙されるんじゃないですよ。

そんなの嘘ですよ。


「ふーん…たのしそう!ぼくもいきたい!!」


「駄目だ。まだ早い。もっと大きくなってからな。」


「ふぁーい。」


すっかり興味を無くしちゃったみたいです。

小さい子って飽き性ですものね。


「そうだ!おねーちゃ。」


「ん?なに?」


「おちゃかいがおわったら、ぼくとあそんでね。」


「うん。いいよ。」


「やったー!」


ルンルンですね…

それもまた可愛いから、小さい頃は得なんですよね。


さて、タグラスはルンルンで中庭の方へ行ってしまいましたし、お話の続きでも…


「じゃ、そういう事だから。どっかでまた採寸するからそのつもりでな。」


いやいや。どういうつもりなのでしょう。

私には理解が出来ないみたいです。


ってあ、行っちゃいました…


ドレス、新しく作るんですか…はぁ…




***


さて、そんな事がありまして只今、お茶会の会場です。つまり王宮の庭園です。

お父様も含め、親御さんは入室禁止。

伯爵以上の位を持つ貴族のご令嬢、または御子息が集結です。

御子息は、()()()候補の人たち、御令嬢は言わずもがな婚約者候補の人が集まっています。


私は、この人々の中から婚約者に選ばれなくてはいけないのです。

…まあ、ゲームの力が働けば私に決まるのでしょうけど。


「!」


あちらこちらから、息を飲む声が聞こえますね。

どうやら王太子様がいらっしゃった様です。


膝をつけて、最敬礼をしましょう。

私の教育係に叩き込まれた礼儀の一つです。

普通のカーテンシーは、膝をつかないので足がプルプルして大変ですが、これは楽です。


え?そういう問題じゃないですか?

そうですね。そういう話じゃないですね。

はい。


「何をかしこまっている?面をあげよ。」


「「「「「「「はっはい。」」」」」」」


集まった御子息御令嬢は、男の子2人女の子5人の計7人です。

それら全員の声が揃うなんて、なかなかですよ…


「君、名前は?」


へ?私、ですか?


これは…名乗るべきですよね!分かってます!!


「わっ私はリリアーネ・トパーズ・エクステリアスです!いっ以後お見知り置きを!」


びっくりし過ぎて噛んじゃいました。

まだまだ修行が足りないですね。

帰ったらスパルタでビシバシ行きますよー!


「そう…僕は、リヒト・フォン・ジュエリーっていうんだ。よろしくね。」


「はっはい…」


貴方の名前は、みんな知ってると思いますけどね。


そのまま王太子様、立ち去っちゃいました。

あ、正しくは男の子全員を連れて。


あれ?おかしいですね。私以外、誰も名乗りあげてなくないですか?

気のせいですかね…


「あ、後はお好きな様にお過ごし下さいませ。ガーデンテラスに、スイーツを用意してありますのでどうぞ。」


あちらにっと示している執事さん。

さすが王宮の執事さんですね…

あれ?なんかちっちゃくないですか?あんまり私達と変わりませんね。

出来た執事さんです。


「ありがとうございます。」


特上のスマイルでお応えです。

こういう仕事って立ちっぱなしで辛いんですよ。

34回目の転生で、メイドさんやってたので分かります。

こういうちょっとした気遣いがありがたかったんですよね…


にしてもケーキですか…


美味しそうですし、大好きですけど…


いかんせん、コルセットでギュウギュウなんです。

苦しいんです。


下手に食べない様にラナンが締めたんでしょうか。

いつもは、感謝してやまない彼女ですが今日だけは恨みます。

美味しそうなケーキがあるのに、食べられないなんてどんなイジメですか!


うう…恨めしや…いっその事ドレスさえも恨めしいです。


王太子様の透き通る様なサファイアの様な瞳に合わせて、濃い青のふんわりしたドレスのバックに、水色の大きなリボンがついたデザイン。頭はハーフアップのアクセントに薄い青色のリボンが付いています。


若いから着れるんですね。分かってます。

貴重ですよね。はい。


え?羞恥心とかは何処へですか?

そんなもの、とうの昔に捨てました。

じゃないと精神が破壊されますし。


そんな事はどうでもいいんです。


大事なのはドレスが窮屈すぎて、ケーキさえ食べられない事です。

うう…恨めしいです…



ーーーーーーーーーパン屋の娘になりたい令嬢は、お茶会に招かれるが、それよりなによりケーキが食べたいーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー







ブックマークありがとうございます!

かなりエネルギーになります!


本当に本当に申し訳ないのですが、今後に役立つので、できれば評価もしていただけると嬉しいです…





***

これより下は私の個人的なお話なので、読み飛ばしていただいて大丈夫です。









皆様、

台風の被害は大丈夫だったでしょうか。

私は直撃をしなかった地域に住んでいるのですが、関東の方にお住みの方は酷かったみたいですね…

被害に遭われた方の1日も早い復興をお祈りします。

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