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1日にあけおめ投稿しようと思っていたら、気付いたら2週間以上経っていました。
作者に悪気はありませんでした。
申し訳ありませんでした。
心よりお詫び申し上げます。
「はやくー!いそいでー!」
「あっちにもそれ、あったよー?しかも、そっちのが安かったよ」
「まじぃ?かぶってたんかい!」
…学園中に響く生徒たちの楽しそうな声…
色とりどりの賑やかな飾りが、そよ風に揺れている…
どこの教室にも賑やかな声と楽しそうな空気感が漂っている。
そんな中でほっと一息つくような空気感が漂う一室が…
はい。生徒会室です。
「ふへー…疲れたぁ…」
「なんっとか間に合いましたねぇ…」
「ギリギリセーフすぎて焦りましたもん。」
この一か月間は猫の手も借りたいほどの忙しさでしたね。
一つこなしても、次から次へと仕事がきます。
なんだか、仕事が喋る様な気もしてくる程ですよ。
『やっほー仕事だよー!』って馬鹿みたいな声が空耳で聞こえてくる気もします。
とにかく、死ぬほど忙しい訳です。
昨日の夜まで作業に追われた感じですからね。
…これは確かに人手が欲しい訳ですよ。
ド新人の私たちまで、働かされるほどですからね…
「…ちょっと人手少な過ぎません?生徒会メンバーの6人だけで運営なんて無理ですよ…」
「そうなのよね…学校側には何度か掛け合ってるんだけどね…」
とりあってくれないんですね…
てことは、毎年こんな感じなんでしょうか。
今から来年が怖いです…
「ちなみに~ほかのイベントでもこんな感じだよ~覚悟してね~」
タオイラ先輩が、間の抜けたような疲れ切った声でいいました。
ソファーの上で、液体化してますね。
ちなみに生徒会のメンバーは下記の感じになってます。
生徒会長 レリィ先輩
副会長 テラクレス先輩
書記 リア先輩
会計 タオイラ先輩
庶務 ソフィー
庶務 私
お気づきになられた方もいらっしゃるでしょうが、3年生の先輩がいないんですよね。
タオイラ先輩曰くは、『会長ちゃんが仕事でき過ぎちゃって引け目感じて出てっちゃった。』とのことですが…ほんとの所はどうなんでしょう…
「え?ほかのイベントですか?そんなのあったんですね…」
「あ、そっか。二人とも仕事できるから忘れてたけど、一年だったっけ…」
あ、タオイラ先輩、忘れてたんですね…
入学して半年もたってないんですけどね…
ちなみに、私はゲームでのイベントといっしょなので知ってます。
もちろんソフィーは知りません。
「レークさ、お前後輩の学年くらい覚えとけ。」
「や、覚えてるんだよ?よく分かんなくなるだけで。」
「それは、覚えてないって事よ…それはそうと、2人とも。この学校には毎年たくさんのイベントがあるの。」
呆れた様にレリィ先輩が教えて下さいました。
それにリア先輩が続けます。
「大きな物で言うと5つよ。入学式に歓迎会、文化祭と武闘会、それに卒業式ね。」
「ぜーんぶ、管轄は生徒会なんだぜ?」
「お陰で年がら年中人手不足よ。」
わーお…大変そうですね…
てか、私たちもその一員なんですよね。
…おお、恐ろしや。
「だいぶイベントがあるんですね。」
「そーそー。こっちは人手不足で休めてないってのにね?」
リア先輩、だいぶ不満げですね。
鬱憤たまってる感じでしょうか…?
「ま、これからは君たちもその一員だよ?みんなで頑張ろーねー。」
気楽に続けたのはテラクレス先輩…っていやぁ!
仕事いやあ!そんなにいらないですうう!
私、転生の都合上、何度か社畜やったことあるけど、あれは、あれだけはいやなんです!
寝れなくて、仕事も終わらなくて、おうちにも帰れなくて、ご飯も食べれなくて、疲れて風邪ひいても休めなくて、癒しもないから病んじゃうし…
いやあああ!
社畜ならぬ生徒会畜いやなんですが?
「はい。頑張りましょう!」
「お、いー返事!キラッキラの笑顔だね!」
ソフィー輝いてますね。
責任感強いもんね。
そういう裏方とかするの結構苦にならないタイプだもんね。
でも、私はちがいまーす!
裏方いやです!でも、表舞台もいやなんですー!
何もしたくなーいんですがー?(要するにニート。)
「そんなに、気負ってても今から疲れちゃうわよ?」
「レリィ、だめだよ?折角のやる気をそいじゃあ…」
「でも、サティ。トパーズの子はやる気ないみたいだぜ?」
「え?そうなの?リリアーネちゃん?」
わわ!
にっこりスマイルの後ろに立ち込める真っ黒オーラが怖いです!
これは、断ったら死ぬやつですよ?
断ったら死、断らなくても社畜なんですけど?
“Do or die”ならぬ、“Die or die”なんですけど!
選択肢が無いに等しいです!
なんなんですか、この横暴!
強要、ダメ、絶対!です!!
「どうなのかな?」
「ええと…やる気はあります…よ?」
ダメです!やっぱり威圧オーラに勝てないです!
「よかった!そうだよね!まさか…やりたくない、生徒会辞めたいなんて…言わないよね?」
「もちろん、もちろん。」
ここはYESマンになるべきですね!はい!
「もう!サティーってば、脅さないの!さ、準備は終わったわよ?あとは楽しむだけ!」
「ならばならば?」
「今日はもう解散よ!後先真っ暗な未来の話はよして、今は楽しんできなさい!いくつか割引券もあるわよ?」
やった!遊べます!
しかも、割引券もあるという事ですし…
これは報酬という事ですかね?
ありがたーく受け取りましょう!
「じゃ、いこっか?レリィ?」
「あ、うん…」
テラクレス先輩とレリィ先輩が仲良く出て行きました。
ラブラブですね…
「あーじゃ、私も出るね?クラスの子と約束してるし…」
リア先輩が呟いて出て行きました。
…しっかり割引券を握って…
「じゃ、私たちもいこっか?ソフィー。」
「ええ。いきましょ!カイリ待たせてるしね。」
「うんうん!」
カイリに少し待ってもらってるんですよね。
折角だし一緒に回ろうという事で…
「え?カイリちゃん?」
あ、やっぱりそうなります?
予想通りテラクレス先輩が地獄耳を発揮して、ついて来ました。
ごめんね、カイリ!
「じゃ、取り敢えず…」
「今日は遊び倒そー!」
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この後、生徒会室に王太子殿下が訪ね、誰もいないことを知って、肩を落としたことを誰も知らない。
…ちなみに、要件はまさかの“一緒に回ろう”ではなく、“お金貸して”だったりする。
読んでいただきありがとうございます!
投稿が遅れに遅れまくってすみませんm(_ _)m
ルーズな筆者をお許しください。
↓という訳で(?)新年の挨拶です。
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あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
今年は頑張って毎日…とは言わずとも、毎週遅れない様に精進して参ります。
華月