第6話 祭りの夜に…
遅くなってしまい本当に申し訳ないと思っています。これからも応援よろしくお願いします。
エレアとしばらく花火を見ているとエレアがいきなり立ち上がった。
「どうしたんだ?」
「いや、何か不思議な気配がしてな…」
「気配?」
言っている事がよくわからなかったので聞こうとすると…
「者和!、行くぞ!」
「行くって何処に?」
「気配がした場所だ!、はやく!」
「お、おう…」
そう言ってエレアが手を掴んできたので一瞬喜びつつ急いでついていくのであった…
しばらくすると神社にたどり着いた。そして、その不思議な気配の正体が露わになる。
「こ、これは…」
「何これ…」
「ワープホールだ…誰かがここに展開させたのだろうが、一体誰が何の為に…」
そう言って、黙ってしまったのでしばらく無言の時間が続いてしまうが、いきなりエレアがハッとした。
「そうか…私達が初めて会った時に起こったあのビームを撃ってきた奴と同じ奴がやったんだ!」
「そういえば、そんな事もあったな〜」
「懐かしいな…あれからどれくらい経っただろうか…」
「そうだな…あっというまだったな…」
エレアと初めて会ってから今日まで会わない日も含めて一年近く経っていた。
「とりあえず、これどうするんだ?」
「私の力で消しておくよ」
「え?、消しちゃって良いのか?あっちに行かなくても…」
心配になって聞いてみたのだがどうやら帰るつもりはないらしい。エレアはワープホールを一瞬で消してしまった。
「者和?」
「何だ?」
「今夜は楽しかった。ありがとう。」
「俺も楽しかったよ」
そう言って、その日は解散となった。
そして、この日は者和達の最後の幸せな時間となるのであった……
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