揺らめく業の果て
見てはならぬと人は言う
知ってはならぬと人は言う
蠢く業に囚われて
御霊が穢れを抱くから
触れてはならぬと人は言う
追ってはならぬと人は言う
蠢く呪いが纏いつき
己に禍招くから
蠢く怨念目にすれば
同じモノへと成り果てる
蠢く呪いに触れたなら
狂いがその身に降りかかる
怒りが呪いに変わるまで
嘆きが恨みに変わるまで
痛みを与えた者達は
己に還ること恐れ
自らその目を潰して狂う
怒りが呪いに変わるまで
嘆きが怨みに変わるまで
痛みを与えた者達は
己に還ること恐れ
自らその手を落として果てる
逃げ死に逃れた者達も
見知った事には変わりなく
死した魂捉えられ
新たな業と怨みの渦へ
怨みの念はゆらゆらと
手招くように人を待つ
目に留まるよう揺らめいて
見知った者を連れていく