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怪異忌憚

揺らめく業の果て

作者: 朝霧 橙子

見てはならぬと人は言う

知ってはならぬと人は言う

蠢く業に囚われて

御霊が穢れを抱くから


触れてはならぬと人は言う

追ってはならぬと人は言う

蠢く呪いが纏いつき

己に(わざわい)招くから


蠢く怨念目にすれば

同じモノへと成り果てる

蠢く呪いに触れたなら

狂いがその身に降りかかる


怒りが呪いに変わるまで

嘆きが恨みに変わるまで

痛みを与えた者達は

己に還ること恐れ

自らその目を潰して狂う


怒りが呪いに変わるまで

嘆きが怨みに変わるまで

痛みを与えた者達は

己に還ること恐れ

自らその手を落として果てる


逃げ死に逃れた者達も

見知った事には変わりなく

死した魂捉えられ

新たな業と怨みの渦へ


怨みの念はゆらゆらと

手招くように人を待つ

目に留まるよう揺らめいて

見知った者を連れていく

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