嵐の前の静けさ
「お前はいったい何者なんだ!」
「いや、だから‥‥。」
俺は両手を後ろに縛られたまま、この言い争いをどれだけ続ければ良いのだろう?
イージスからこの‘ターナル’の世界について情報提供を受けている最中
胸当てと籠手にショートソードを軽武装をした、金髪の人間2名が入って来た途端に縛られ
この短気な町長の前に連れ出された
ついでに、イージスは他の人には見えないらしく、右手にしっかりと収まっている
「これ!聞いているのか!」
「はいはい、だから俺はあっち側から来たんだよ。」
くすんだ金髪ハゲ頭から煙がでている
こりゃ傑作だな
このターナルと言う世界では、種族が存在しており
【ヒューマン】、【エルフ】、【ドワーフ】、【獣族】、【ゴブリン】、【トロール】、【竜人】、【吸血鬼】などが存在しており
一応共存出来るのが、【ヒューマン】、【エルフ】、【ドワーフ】、【獣人】
【ゴブリン】【トロール】などは知能によっては共存出来るが、大体は敵と考えて良い
【竜人】と【吸血鬼】は希少種でほぼ伝説上の種族と考えて良いようだ
「ぐうぅぅう!」
同じ今年か言わない俺に顔を真っ赤にする町長だが、急に余裕な表情になった
「まあよい、お前を確保したと同時に、王都に向け早馬をだした。
数日もしない内に、騎士団が到着するだろう。
それまでに自分が何者なのか言うんだな!」
「いい加減にしろよ、俺は。」
「ええい!牢にこいつを戻せ!」
ずるずると引きずられ、牢屋に戻される俺
「いてて!ケツ痛いってぇ!」
「大人しくしていろよ。」
錠を閉められる時、そう言われてしまった
何かイラつく
〈大丈夫ですかMaster?〉
「ああ、平気だ。」
右手にイージスを持ったままだが、イージスの声が耳に届く
イージスとの会話は、イージスを肌身離さず持っていれば、念話が出来ようになっていた
〈Masterならこの様な所から脱出できる筈ですが、何故しないのですか?〉
確かに、俺がプレイしていた時に購入した、爆破物を使えば、簡単に脱け出せる
「いや、悪い事してないし、脱出して指名手配されたら面倒な事になる。」
〈それでは、迎えが来るまでに能力の御説明を致します〉
「ああ、頼む。」
「フェイの見た不審者ってどんな奴だったんだ?」
「え?」
夜に知り合いのおじさんの酒場を手伝っている最中、お客様があの人について訪ねて来ました
「どんなやって?」
「だって町長のコックが言うには、奴に一切の食事を出していないそうだぜ?」
「しかも、自分は砂漠の向こう側から来たの一点張りで
あの短気な町長がブチ切れたそうだ。」
大丈夫なのかな‥‥‥
「で、噂の奴はどうだったんたフェイ?」
「あの人は‥‥‥‥‥‥‥‥いい匂いがした。」
「「いい匂い!?」」
「うん!」
つい、あの人の匂いを思い出してしまい、尻尾がゆらゆらと揺れてしまいます
「それにあの黒い瞳。
綺麗だったな‥‥‥。」
「フェイは〔チャーム〕の魔法にかかったのか?」
「さあ?」
「すいません。」
「はっ、はーい!」
うっとりしていると、別のお客様からの呼ぶ声が聞こえたので、小走りで向かいます
「ご注文ですか?」
「いや、何の話しをしていたんだい?」
「あっ、冒険者さんでしたか、実は‥‥‥‥」
今日あったことを伝えると冒険者さんは驚かれました
「それは危ないですね‥‥‥自警団も厳重警戒ですね。」
「直ぐに騎士団も来るみたいなので大丈夫ですよ、悪い人にも見えませんでしたので。
この町てゆっくりしていって下さい。」
「ではそうするよ。
エール1つと、これはお嬢ちゃんに。」
「ありがとうございます!」
少し多めのチップをもらい、おじさんに注文を伝えに向かいました
「‥‥‥‥非常事態‥‥‥‥至急‥‥‥早める。」
銃器募集!