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異世界で俺は最強召喚獣?!  作者: アマツカサ
第二章 すれ違う思い、または見習い卒業
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死からの転生

台詞まわしとか考えていたら中々筆が進まず大分時間がかかってしまいました。

~ユーゴ~


「んん・・・ここは・・・?」


 目を覚ますと俺は薄暗い部屋の床に直に横たわっていた。窓から見える景色は真っ暗で床に描かれた魔法陣を取り囲むように立てられた蝋燭の光がゆらゆら揺れていた。


「気が付いたようじゃな。」


 ふら付きながらも立ち上がり、声がする方に視線を向けると転生の時にお世話になったアートマさんと目が合った。


「相当無茶をしているようじゃな。まさか一週間も経たずにまたここで出会うとは夢にも思わんかったぞ。」


「そうか・・・俺は死んだのか。それでイリア達は無事ですか?」


 俺はここが転生する為の場所だと分かり安堵しかけたが、近くにイリアの姿が見えないことに強烈な不安を感じた。


「イリアは隣の部屋で待たせておる。他の連中は医務室じゃ。それから、」


 アートマさんは言葉を続けようとしたが、突然ドアが開かれ何かが勢い良く俺にぶつかって尻餅を着いた為続きを聞くことは出来なかった。


「ユーゴさん!ユーゴさん!ユーゴさん!」


 目線を下に向けると胸元にイリアがしがみ付いて泣いていた。


「心配かけたね、イリア。でもこの通り怪我もバッチリ無くなったし何も問題ないよ。」


「ユーゴさんが死んじゃって・・・私目の前が真っ白になっちゃって・・・転生出来ると分かってはいても、もうユーゴさんが戻って来ないんじゃないかって不安で不安で・・・もう二度とこんな無茶はしないで!!」


 俺はイリアが無性に愛おしくなり強く抱き締めながら安心する様に耳元で囁いた。


「・・・分かった・・・もう死ぬような無茶はしない。約束するよ。」


「絶対ですよ。破ったら赦さないんですからね!」



 イリアが落ち着くまで抱き締めながら頭を撫でてあやしていると、安心と疲れのせいかすやすやと寝息を立て始めた。

 俺はアートマさんに空き部屋を借りイリアを寝かせると聞きそびれた事についての謝罪をし改めて聞いてみたらアートマさんはニヤつきながら教えてくれた。


「死からの転生の場合代金はレベル分の銀貨だと話そうと思っておったのじゃが。いやいや、感動の場面で口を挟むのも野暮だと思っての。」


(そういえばあの場にずっといたんだよな~。空気を読んでくれたのには感謝だけど、あれは思い出すだけで滅茶苦茶恥ずかしいからそのままスルーして欲しかった・・・)


 俺は恥ずかしさが顔に出ない様に憮然とした態度を取り代金を支払おうとしたが、イリアに全額渡していたのを思い出し、イリアが起きない事には払えないと肩を落とした。


「すみませんアートマさん。代金分の素材で支払う事って出来ますか?」


「なんじゃ。さては魔法鞄に入れ忘れて魔物にやられた時に盗られでもしたんじゃな?まあ良かろう、その代わり素材だとギルドの規定価格の1,2倍必要になるがよいか?」


「はい大丈夫です。では銀のインゴットでいいですか?」


「ふむ、銀のインゴット1本で銀貨5枚、レベル15じゃったから銀貨18枚分頂こうか。」


(いつの間にか5レベルも上がっていたのか。結構コボルトも倒したし当たり前か)


 俺は銀のインゴット4本を渡しお釣りの銀貨2枚を受け取った。


名前:ユーゴ・カミシロ(19)

職業:魔法戦士

レベル1

HP:98

MP:64

ATK:91

DEF:44

INT:43

RES:40

HIT:47

SPD:100

所持金:2,000

装備:ブラックレザーコート+4、ブラックレザーズボン+4、皮の靴、魔法鞄

特性:経験値+400%、技熟練度+400%、アイテム性能UP、スキルシェア、オートHPヒーリング、オートMPヒーリング、錬金術、ラーニング、消費MP半減

スキル:念話(対象:契約者)、調理マスター、彫金マスター、鍛治マスター、裁縫マスター、革細工マスター、二刀流、無刀流、ウェポンチェンジ、索敵、気配断絶、魔力武装化、EXPギフト.鑑定

魔法:ステータス・ウィンドウ


 魔法鞄に銀貨を入れるついでにステータスを確認してみるとレベルが1に戻っており覚えた魔法もステータス・ウィンドウを除いて全て無くなっていた。


(これってもしかしてダンジョンRPGによくある死んだら全てを失って最初からスタートってやつか?!)


 と、思ったが転生ボーナスは残ってるし装備や魔法鞄内のアイテムも無事だったことから前回転生した時と大体同じ状態なのだと結論付けた。


(失ったのは経験値だけで皆無事みたいだからよしとしよう。カルロスさん達がどうなったか気になるけど今日はもう遅いし見舞いは明日にするか。)


 代金の受け取り自宅へ帰るアートマさんを見送った後、真っ暗な部屋の中で俺はイリアが近くにいるのを確かめるように頭を軽く撫で、ペンダントの中で眠りについた。


 デスペナルティーどうしようか迷ってましたがこれからチートっぷりをアピールする為にもアイテムロストは痛すぎるのでこのような緩い設定になりました。まあ、普通の召喚士などが召喚獣を盾に安全に狩りをするのは厳しいかなって位のペナルティーにはなってると思います。

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