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異世界で俺は最強召喚獣?!  作者: アマツカサ
第二章 すれ違う思い、または見習い卒業
22/23

洞窟深部

〜ユーゴ〜


急に走り出したカルロスさんの後を追いかけると動物の骨と思われる物で周囲を装飾し、中央に供物を捧げると思しき台座を構えた一際異彩を放つ広間に辿り着いた。


「やめろーーー!!その子を離せーーー!!」


「ラルフ?生きていたのか!今助ける!!」


声がする方を見ると檻の中で手足を拘束され身動きが取れなくなっているラルフを見つけた。


「俺の事はいいからっ!その子を助けてくれ!!」


中央の台座に視線を移すとコボルトによって丁度女の子が横たえられた所であり、コボルトが奥へ向かって何やら叫ぶと暗がりから5mはあるだろう人型の豚が現れた。


「あれはオーク?!どうしてコボルトの巣にいるの?!!」


「とにかく二人を助けるぞ!オークとはまともに戦っても勝ち目はない。私達が注意を引きつける!その隙にユーゴ君達は二人を連れて逃げるんだ!」


カルロスさんとミリアムさんは槍を構えオーク目掛けて突進していった。


「イリアは女の子を!ラルフは俺が!」


指示と同時に走り出しコボルトを檻ごとエアロ・カッターでなぎ払う。拘束されているラルフを担ぎ上げるとイリアを援護しつつ通路まで全力で走った。


「「うぐぁぁぁあああ!!」」


叫び声に釣られ振り向くと槍が硬い皮膚に弾かれ振り下ろされた腕によってカルロスさん達が壁に叩き付けられる所だった。


「カルロスさん?!くっ、イリアは皆を連れて逃げろ!足止めは俺がする!」


どうにか意識はあるようだけど腕とか折れている様だしこれ以上の戦闘は無理か俺一人でやるしかない。


(残りMPは100ちょいカルロスさん達が手も足も出ないような相手を倒せるとは思えない。ここは時間を稼ぐ事だけに集中する!!)


俺は魔力で強化した拳をオークの脛へ叩きつける。


「ぐわぁあああ!!!」


オークは脛を抱えてうずくまった!

人型だけあって弁慶の泣き所を殴られれば痛い様だ。あまり手応えは感じなかったがこれで足止めの目処は立った。俺は肘の内側や足の小指、自分がぶつけて痛かった所に渾身の一撃を放った!


「っっっぐうう〜〜〜〜」


オークうずくまって完全に涙目だ。


だが戦意は喪失してない様で、痛めつけたこちらを視線で射殺さんばかりに睨み付けてくる。


「ユーゴさん!!全員狭い通路まで退避できました!!後はユーゴさんだけです!!」


「分かった!俺はMP切れでペンダントに戻るまで時間を稼ぐからイリアも逃げて!!」


俺は叫んでから念話すべきだったと己のミスを悔やんだ。声をあげた事でオークの注意がイリアに向いてしまったのだ。


オークは女の子を横たえていた台座を持ち上げるとイリアに向かって投げ飛ばした!!


「イリア逃げろ!!」


俺は全力で台座を殴って軌道を逸らしたがホッとしたのも束の間、俺が来るのを予想していたのかオークの巨大な手に掴まってしまった。


「ユーゴさん!」


「振り向くな!俺の事は気にせず逃げるんだ!」


「でも!」


「俺が死んだらて・・・」


言い終わる前に俺は握り潰される激痛を味わいながら意識を手放した。

ラルフ生きてたと思ったらユーゴが死んでしまった!次回ユーゴを失った悲しみを背負いダークサイドへ堕ちていくイリア。愛する事がこんなにも辛いというのなら私は愛など要らぬ!そして世紀末覇者として世界の頂点に君臨するのであった・・・



ごめんなさい。一度でいいから嘘予告やってみたかったんだ。

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