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異世界で俺は最強召喚獣?!  作者: アマツカサ
第二章 すれ違う思い、または見習い卒業
18/23

Eランク試験

来た!初コメント来た!これで勝つる!(何に?)

〜イリア〜


 翌日、私は改めてギルドへ向かいました。


「おはようございます。ランクアップについて聞きたい事があるのですがよろしいですか?」


「イリアさんはレベル6だったと記憶していますが、Eランクには少々早いのではないですか?」


「それなのですが色々ありまして・・・今、レベル11なんです。」


「はい?昨日の今日でレベル11って一体何をしたんですか?!」


「ちょっとモンスターの群れと鉢合わせまして気がついたら上がってました。」


「そ、そうですか・・・良く生きて帰って来れましたね。」


 受付嬢の方は冷汗を流しながら恐ろしいものでも見る様な目で見て来ました。


 無理もありません。普通にレベルを上げる場合、確実に勝てる格下を狙い、数が多かった場合は逃げたりしながら少しずつ狩りをしていく為本来一ヶ月〜二ヶ月はかかるものを私は一日で上げた訳ですから。


(レベルが早く上がったのはいい事だけどもうあんな思いはコリゴリ。何度ユーゴさんが死んじゃうって怖かった事か。)


 そのせいで昨晩はユーゴさんが吹き飛ばされた時の事を思い出し、何度もペンダントを確認しては無事だった事に安堵の涙を流してしまいました。


「とにかく、ランクE試験の詳細について教えていただけますか?」


「そ、そうですね。ランクアップには討伐したモンスターの素材を一定量ギルドに提出した貢献に加え、こちらが依頼したクエストをこなす必要がございます。イリアさんの場合先日のリバークラブとマッドプラントの素材で貢献度は十分満たしているようなので、後はクエストだけになりますが丁度Eランククエストに【コボルトの群れの討伐】というのがございますのでそれをクリアするのが条件という事でよろしいですか?」


「はい。それで構いません。」


「話してる所すまない、ちょっといいか?」


 会話に割って入ってきたのは『明けの道標』のカルロスさんでした。


「うちのメンバーのラルフが昨日から見当たらなくて、ギルドにたむろしてる奴からラルフが一人でクエストを受けたって聞いたんだが何を受けたか分かるか?」


「ラルフさんですね。・・・えーと、ありました。昨日の昼過ぎにEランク【コボルトの群れの討伐】を受けてますね。期限以内に達成されていない為失敗扱いになっています。」


「そうか、一日経ってまだ戻って無いという事は何かあったのか?・・・すまないがラルフの安否確認の為にその依頼を受けさせて欲しい。」


「その事ですがたった今イリアさんが受領したので依頼の重複を防ぐ為依頼は受付を停止しております。」


「そんな?!」


「カルロスさん。ランクアップはまた今度でも出来ますので依頼は譲ります。それから私に出来る事があればお手伝いします。」


「すまない、ありがとう。この恩は戻ったら必ず返させて貰うよ。」


「あの〜それでしたら、イリアさんのランクアップ試験に監督役としてカルロスさんが付くという事で処理しましょうか?勿論記録用魔法石を持っていって貰いますが。」


「「是非お願いします。」」


 記録用魔法石というのは魔法石に魔力を込めると周囲の光景を記録し保存しておけるもので不正防止や成否の確認の為今回のような依頼形式の討伐クエストには必須のアイテムです。


 記録用の魔法石の貸出に大銀貨1枚が必要でしたが、カルロスさんがお願いしているのはこっちだからと依頼の契約料も含めて全額支払ってくれました。


 こうしてランクアップ試験兼ラルフ捜索の為にカルロスさん達と5人(ユーゴさんを入れて6人)パーティーを組む事になり、コボルトが棲息するダーレスの森奥へ向かいました。


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