知ってしまったあとで・・・
今回も哀しい感じです。
ではどーぞ↓
『わかったか?だからお前は俺の道具だ。』
その一言が頭の中を駆け巡る。
「美佑、わかったな後で婿候補が来るはずだから部屋へ戻りなさい。」
「・・・はい、お父様。」
その時、私の仮面は張り付いた。
仮面を破ってまで父親に自分のことを理解してもらおうとした行動が愚かだったことを理解した。
私は死ぬまで誰にもわかってもらえない。
シンデレラみたいに助けてくれる人もいない。
『早く死にたい。』
ただそれだけが私に今できることなんじゃないかと思った。
もう、これ以上あの鬼の道具にならないように・・・・。
そんなことを思いつつ、静かに応接室のドアを開けた。
「美佑様!」
聖奈の声が聞こえた。
「どうしたの?せい、な。」
「美佑様、顔色がすごく悪いですよ?熱でもあるんじゃないですか?」
あわてる聖奈の声が耳にゆっくりと届く。
「大丈夫よ、ただ少し疲れただけ。」
そう、疲れた。
生きるのも、希望を持つのも・・・だって私は道具なんだから。
私に待つのは死だけ。
「そうですか・・・。」
何か言いたそうにしている聖奈を残して私は部屋へ戻ろうと廊下を進んだ。
「優葉?!」
びっくりした。
優葉が私の部屋の前で泣いていたのだ。
「み、美佑・・様。」
「優葉どうしたの?」
「私はみ、美佑様の代わりに泣いてるんです!美佑様は美佑様は泣かないから・・・。
外に出たいなら言ってくださいよ!私は美佑様に小さいころからずっとお仕えしてきました。
だから!だか、ら言ってくだされば、私は・・美佑、様にご協力してさしあげるのにぃ!
美佑様は、なんでも一人で抱え込みすぎなんです!私に相談してくださいよ・・・・・。」
応接室での話を聞いてしまったのだろう。
それでも、私は優葉の言葉に驚いた。
それでも、本当の私なんてもうすでに捨てた私は仮面をかぶったまま優葉に言った。
「大丈夫よ優葉、涙を拭いて?」
「み、美佑様・・・・。」
「私は大丈夫。それより優葉?今日私にお客様がいらっしゃるんでしょう?その準備をして頂戴?」
「・・・・・はい、美佑様。」
これ以上優葉が私になにも言えないことを考え私はその言葉を口にした。
それから私は部屋に戻り、目からなぜかこぼれるしずくを手で拭きながら小さくうずくまった。
目からこぼれる涙の理由は私にはわからなかった。
どうだったでしょうか・・・。
読みにくい点とかあったら、すいません。




