どうすればいい?
「ま、麻子乃・・・!?」
聖奈が声を上げる。
頭と足から流れ出ている血にわたしの体はまだ硬直したままだ。
「み、美佑様・・・聖奈さんっに、逃げてくだ、さいっ早く」
麻子乃は必死に叫ぶ。
必死に立ち上がるもひざをついてしまう痛々しい姿を私は見て入られなくて目を瞑ってしまう。
「森林の神よ、音をかなでよ悪を正せ・・・襲林音」
風とともに聞いたことのない音が私にも響く。
「み、美佑様早く行きましょう」
聖奈は硬直したままの私の手を引く。
「麻子乃は、絶対に負けません」
私は返事もろくにできないまま聖奈に手を引かれて真っ直ぐに廊下を進んだ。
優葉の姿が見当たらない、他の子たちの姿も。
ヒノキでできた廊下の床にところどころ血が落ちている。
「姫、だな?」
急にわたしの耳に声が響いた。
聖奈がはっとした様子で私の手を握ったまま後ろを振り向く。
「”伊十院”の者ですね、あなたは」
「ご名答、伊十院家戦闘部隊3番隊副隊長・・・南城 光樹だ」
「・・・やはり」
「さあ、その姫を渡してもらおうか」
聖奈の表情が覚悟を持つ。
「簡単にはいきません、私をなめないでいただきたいですね」
血のにおいが鼻をつつく。
私は、どうすればいいか何もわからなかった。
もうすぐ、30部です。
これからもお付き合いよろしくお願いします!!




