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箱入り娘と5人目の婿候補  作者: 真咲 カナリア
~第1章 箱入り娘と5人目の婿候補~
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闇の訪れ



「美佑様っみ、美佑様起きて下さいっ」


次の日の朝私は聖奈の声によって目覚めた。

ああ、死んでない。生きている。そのことにさえ絶望しそうになる。


「せ、いな?」

「おはようございます、美佑様」

「何かあったの?」


私は聖奈の焦りきった声を聞き質問した。


「不法侵入者です。美佑様っここにいては危険です、早く移動しないと」

「ふ、不法侵入者?」


聖奈は私の手を引いて部屋から出ようとするが私の体は動かなかった。

私の口はいつの間にかまた聖奈に質問をしていた。


「はい、一度小さいときに美佑様を誘拐したと思われる”伊十院家”です」


そう、私はこの家に監禁されるようになったのはそう私が”伊十院家”に誘拐されたからだった。

あのときは運良く裕樹が助けてくれたけれど、やはりまだ私のことをしつこく狙っていたのだ。

あの、つかまった時の恐怖が再びわきあがってくる。体に力が入らない。

”伊十院家”というのは古くから有名だったらしい。私が小さいころにお母さんに教えてもらった。

また、”伊十院家”というのは現在一般人には秘密にされている私たち能力者の能力を研究・使用している家でもある。かなり危険だ。


「美佑様っですから早く逃げましょうっ危険です」

「は、う・・・わかったわ」


メリーゴーランドの10倍ほどの速さで頭が回転する。

でも、1つ理解できないことがある。

”伊十院家”は裕樹の家と私の家が仲がよかった5年以上前壊滅状態にしたはずだ。協力して・・・。

そこで失った戦力が回復することはないと見た、といっていたと優葉は言っていたのに。


でも、もうどうなってもいいような気もしていた。

だって、私はもう必要ないのだ・・・・。私は・・・。


そんななか私は部屋から抜け出し、聖奈につれられて長い廊下を走っていた。

右に廊下を曲がる。


そのとき詳しくは聞き取れない、聞きなれない音が響いてきた。

それとともに横の部屋のドアから聖奈が妹のように慕っていた麻子乃が吹っ飛んできた。

血の色が目に焼きつく。


私は硬直してしまった。

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