涙
無意識のうちに涙がこぼれる。
好き、好き、大好きなのにっ私は・・・また。
傷つけた、傷つけた。
「み、ゆうさま・・・」
私は優葉の声にも反応できなかった。
きっと、もう私はここから抜け出せない。
外はいつの間にか雨が降っている。
私の心の中と同じように・・・。
どうしたらいいのかわからないまま私は部屋に戻った。
雨の音が部屋まで響いていた。相変わらず意味を持つものが何一つないこの部屋を見回すが何も感じなかった。
何一つこの先に希望はない・・・かといって望みもない。
それから日が暮れて夜になって私は眠りについていった。
いっそ明日なんて消えてなくなればいい。
私なんて死んでしまえばいいと願いながら・・・。
私さえ存在しなかったら、きっと優葉だって裕樹だって幸せになれた。
裕樹は私のせいで怪我をした。
優葉は私のせいであの鬼のせいで姉を殺され強引にここに住まわされた。
そう、私さえいなかったら・・・。
私さえいなかったら、あの鬼だってもしかしたら私じゃないほかの子とお母さんと笑い会ってたかも知れない。
すべては私の存在がいけないのだ。
今すぐ死んでしまいたいけど、もうあの鬼のものである私は勝手に死ぬことはできない。
絶望のどん底に突き落とされたような感覚だった。
暗闇から見る光のほうが光の中から見る光より明るいと誰かが言っていたけれど・・・今の私にはその光がないのだ。
そんな気持ちの中でも眠りに落ちていく。
私は眠っているのかおきているのかさえわからない中私の意識はどこかへ消えていった。




