理解できないのかしたくないのか
「理解できないのか?したくないのか知らないが、やっぱり殺すか?」
「・・・お父様、待ってください」
外に裕樹が来ている。
そのことでさえも理解することはできないけれど、殺すなんて事したくなかった。
殺すなんて事を考えるのさえ嫌だった。
生きていてほしいと、それが私の願いだった。
だって私はやっぱり裕樹のことが好きだから。
口下手でなにも言えなかったけど、やっぱり好きだから。
もしかしたらこんな気持ちさえ裕樹にバレてるかもしれないけれど・・・。
それでも・・・。
「どうするんだ?」
鬼の声が耳に届いたときには覚悟はできていた。
「・・・私が追い返します」
追い返すんだ、私はまた裕樹を傷つけるんだ。
でも、死んでほしくないから。
本当に私は自分勝手だ。
「ほお?」
少し返事が早かったことに鬼は驚いたのか意外そうな顔をしている。
気づけば玄関はすぐそこだった。
外には裕樹がいる。
私は裕樹を追い返さないといけない。
やらなくちゃ・・・・。
私にもできることがある、裕樹を守るために。
私は鬼から離れ玄関のドアを開け、その奥の門も開けた。
和風の門を開けると私はやっぱり動きを止めてしまった。
そこに立っていたのは腕と目に包帯を巻いた裕樹だったから。
少しペースダウンしますが、これからもよろしくお願いします。




