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決心・・・。
「ッチ」
裕樹が舌打ちと共に血を吐き出す。
その赤く染まる血の色に私の思考は犯されていく。
私のせいで裕樹が、傷ついた・・・・その事実は眼の前にあった。
「ふ、これで最後だ」
鬼は裕樹に一歩一歩近づいていく。
「やられてたまるか!」
「だまれ、カス」
「聖緑血吸青竜、夜安聖絶!」
「・・・大蛇、魑魅血玉!」
声も血も苦しみも見たくない。
裕樹・・・・私は決めたよ。
「やめてください、お父様」
「み、ゆう!?」
「私は馬鹿でした、お父様・・・私は帰ります」
「な、なに言ってんだよ」
「ほう?」
「こ、こんなやつお父様の手を汚す必要もないです」
「な・・・・」
「そうか、美佑は俺の子だな・・・帰るぞ」
「おい、みゆう!」
「わ、私の名前を気安く呼ばないで!」
「みゆう!行くな!みゆう!」
「だまるんだな、負け犬」
「み、ゆう!」
ごめん、ゆう。
私はそう頭の中でつぶやいた。
そこから私の記憶はない。
気がついたとき私は、ヘリコプターの中だった。




