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夕焼け色の悲劇 ~前篇~
気が付くと空は夕焼け色に染まっていた。
見たことのないきれいな色に私は興奮するしかなかった。
私と裕也はいろんな所を見て回って疲れたためショッピングセンターのガーデニング広場に来ていた。
芝生と隅に飾られる花を見て幸せを感じる。
「ねえ、なんで祐樹はこんなところをいっぱい知ってるの?」
「美佑、しゃべるな。」
「へっ?」
祐樹は真剣な顔をして空を見ている。
「なんで!?」
「来るぞ。」
しゃべるなって急に言われて、来るぞって言われてホントに何がなんだかわからない。
その時、急な暴風が私を襲った。
「キャァッ」
私が悲鳴を上げると、優しくどこか強く祐樹の手が触れる。
怖い、怖い。
ただそれだけの感情が浮かび上がってくる。
やがて暴風が止み、目の前に立っていたのはあの鬼だった。
さぁさぁ、悲劇の幕開け!




