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箱入り娘と5人目の婿候補  作者: 真咲 カナリア
~第1章 箱入り娘と5人目の婿候補~
11/27

ハジメテ




目が覚めると朝だった。

私が寝ていたリビングのソファーの後ろの窓からはきれいな海が見えた。

昨日は疲れていて気付かなかったのだろう。


「きれいだろ?」


私がソファーから窓の外の海を眺めていると祐樹が後ろに立っていた。


「おはよう、美佑。」

「・・・・おはよう、祐樹。」


祐樹はもう少し前に起きていたのか昨日と服が変わっていた。

向こうのほうからいい匂いがする。

きっと、朝ごはんも作ってくれたのだろう。


「おなかすいた?パンなら焼けてるけど、食べるか?」

「うん、ありがとう。」



それから、私は朝ごはんを祐樹と一緒に食べて祐樹が用意してくれた服に着替えた。

私が寝ている間にどこかに買いに行ったのかもしれない。

祐樹が用意してくれた服は秋らしいワンピースだった。


そのあと、ゆっくり過ごすこともなく私たちは別荘を後にした。


「祐樹、これからどこ行くの?」


どこに行くのかもわからない私はお姫様抱っこされながら祐樹に問いかけた。

今日も空は私たちが飛ぶのを歓迎するかのように輝いている。


「とりあえず、最初に行ったショッピングセンターに戻る。」

「な、なんで?」

「ここは俺の家の別荘だから場所をつかまれる可能性がある、だから。」


そっか、私は・・・逃げてるんだ。あの鬼から・・・・・。


「行くぞ。」

「うん・・・。」


祐樹が私に声をかけるとともにスピードを上げていく。

風のない空の中・・・私は満ちていく。

どこか欠けていた私に何かが満ちていく。


それがなにかもわからずに私は祐樹と共に空を飛び続けた。


「っ・・・。」

「祐樹?顔色悪いよ?」

「いや、平気だ。」


ふと私は息を切らしている祐樹の顔を見て顔色が悪いと思って祐樹にそのことを問いかけた。

けど、平気だという・・・。


私はその時ダメだと思った。無理をしている祐樹の顔が見えたから。


「一回どこかで休も?5時間以上飛んでるよ?」

「っ・・・。」

「ね?私もおなかすいたし!」

「ごめんな・・・。」


祐樹はそう言って近くのビルの屋上に降り立った。


「っく・・・。」

「大丈夫?ごめんね、無理させちゃって。」


それから私たちは近くのアウトレットに行った。

歩きながら私は1つ疑問に思った。

それは、昨日は普通に飛んでいた距離を飛べなかったこと。

もう1つ言えば朝より夜のほうが普通の時のスピードが速かったこと。

その2つの疑問から割り出せる答えは1つだけ・・・。

それは祐樹の能力は夜のほうが強いということ。


私はそんなことを考えながらもアウトレットの中を祐樹と歩いていく。


「なんか食べるか?」

「えっうん!いいの?」

 

急にかけられたその声を聞いて私はすごく驚いた。

昨日もそうだけど、祐樹は何も持っていない・・・・。

財布なんかどこにもないのだ。でも、服にはポケットはない。


そのまま私は祐樹に腕を引かれ高そうなお店に入った。


「あ、これはこれは瑞谷様と柏木様の!いつもお世話になってます!」

「ああ、今日は俺の彼女とここにご飯を食べに来たんだ。」

「そうなんですか!どうぞどうぞ中へ。」

「ありがとう。」


男の人についていく祐樹に腕を優しくポンポンと叩かれた。

祐樹のほうを見ると手の中にはクレジットカードがあった。


「ど、どこから。」


私が驚いてそういうと祐樹はニヤッと笑うのだった。


そのあとすごく美味しいフレンチを食べて、銃を使って敵を倒す「メラウス」というゲームを2人でして

お花屋さんを見たり、本屋さんで今人気の作家さんの本を立ち読みしたり・・・。

祐樹と一緒にいろんなものを見て回った。


祐樹が助けに来てくれてからいろんなハジメテを知った。

もちろん勉強に事とかはあの中にいても優葉が教えてくれたから知っていたけど。

でも、祐樹は優葉が教えてくれるものとは別のものを教えてくれた。

それはかけがえのない大切なものだ。


そう思いながら私はまた小さく一歩を踏み出すのだった。



幸せそうな美佑ちゃんはやっぱりいい!


はい、ネタをいつでも考えてる光実です。

いつも読んでくださっているみなさまありがとうございます。

また、評価してくださった方本当にありがとうございます。


これからもよろしくお願いします。

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