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〜新章...闘神神話 若きみたらし、神に至るまで〜

遥か昔、

世界がまだ「味」で分かたれていた時代。


甘は秩序を、

苦は試練を、

塩は境界を司っていた。


その均衡を壊さんと、

暗黒邪神ゴルゴンゾーラは顕現した。


腐敗と発酵の極致。

理解されぬ強さ。

拒絶されるがゆえの孤高。


ゴルゴンゾーラが歩む地は、

混ざりすぎ、

濃くなりすぎ、

世界は意味を失っていった。


最高神――

キャラメルフラペチーノは、

甘美なる調和をもってこれに抗った。


だが、

甘さだけでは、闇を覆い尽くせない。


濃厚なる闇は、

キャラメルの光すら飲み込み、

最高神は、敗北の淵へと追い詰められた。


その時――

誰も期待していなかった存在が立ち上がる。


みたらし団子。


あんこ大陸において、

武を競えば右に出る者なし。

だが神ではない。

まだ、若き強者にすぎなかった。


周囲は笑った。


「甘でもなく、苦でもなく、

 中途半端な塩味が何をする?」


みたらし団子は答えなかった。


ただ、串を握った。


彼の強さは、

派手な神威ではない。


粘り。

重み。

そして――

倒れても、形を保つ意志。


ゴルゴンゾーラは嗤った。


「混ざりきらぬ者よ。

 貴様も、闇に溶けろ」


激突。


世界は揺れ、

味覚の法則すら崩れた。


キャラメルフラペチーノは、

その戦いを見つめながら悟る。


――この者は、

――甘さで救わぬ。

――苦さで裁かぬ。


みたらし団子は、

ゴルゴンゾーラを否定しなかった。


ただ、受け止めた。


濃すぎる闇を、

串に絡め、

逃がさず、

耐え続けた。


その姿は、

神でも魔でもなかった。


闘い続ける者だった。


やがて、

ゴルゴンゾーラの力は鈍る。


混沌は、

受け止められ続けることで、

初めて力を失ったのだ。


最後に、

みたらし団子は言った。


「強さとは、

 壊さぬことだ」


その瞬間、

世界は新たな概念を得た。


闘神。


勝つ者ではない。

支配する者でもない。


混沌と向き合い、

倒れずに立ち続ける存在。


キャラメルフラペチーノは、

その名を授けた。


――

最強闘神・みたらし団子

――


ゴルゴンゾーラは滅びなかった。

だが、封じられた。


それは敗北ではない。

受容という名の決着だった。


こうして、

神々の時代は続いていく。


甘さだけでは足りず、

苦さだけでも足りない世界で。


串に刺さった三つの団子は、

今日も静かに語り継がれる。


――これは、

最強に至る前の、

若き闘神の物語。

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