はんぶんコ
手先が青くて紅焼けて
袖の内グーにしながら選んだの
肉汁が詰まって
きっと裂け目から涎と共に溢れ出るんだろうね
空の財布を持って離れた貴方に近付いて
とっびっきりの笑顔で見せ付ける
「ちょっとジャマだよ」ってつかまれて
冷たさが首を走ったまま外へ出た
本当は内心ドキドキしちゃって
でも恥ずかしかったから、袖を入れてせきをしたんだ
手に持った肉まん思い出して
すぐにまた掲げたの
”笑”ってしたあなたに食べてほしくて
中心1㎝ズレたとこ目がけて真っぷたつ!
皮も肉も偏た丸体に
「不器用すぎない?」
呆れていうあなたには何も言えなくて
太い半月の方をわたした
どれに対してなのか分からないありがとうに
ちょっと心が震えた
あなたと何年いれるのかな
1年、10年、100年
ずっと、願わくば
ああ、はんぶんコしていたいよ!
喜びも、幸せも、驚きも
全部わけわけしていたいよ!
苦しみも、悲しみも、寂しさも
あなたが心奪ったから
私もあなたを掴むよ
そうして、またはんぶんコ
2等分の愛しさの方がずうっとあったかいね
だからずうっといさせてよ
あなたの横に……
照れ隠しにはふはふしながら
視線を送って、首傾げさせて
2回目の 好き をあなたに言った




